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戦争

男たちの大和 / YAMATO
男たちの大和 / YAMATO
東映
price : ¥3,121
release : 2006/08/04

【商品詳細】

2005年4月。鹿児島県の漁師・神尾(仲代達矢)はかつて戦艦大和の沈んだ地点まで一人の女性・内田真貴子(鈴木京香)を連れて行くことに。かつて大和の乗組員であった神尾は、およそ60年前の、あの戦争の日々を思い起こしていく……。辺見じゅんの同名ドキュメント小説を原作に、『新幹線大爆破』『未完の対局』などの巨匠・佐藤純彌監督が手がけた戦争超大作。実寸大の大和を建造しての撮影はリアルな迫力に満ちており、また当時の若者たちの厳しく熱く、そして哀しい青春群像が魅力的に綴られるとともに、組織と個人の関係性にこだわり続ける佐藤監督ならではの鋭い軍隊批判が垣間見られていく。戦時下の女性たちの描写もさりげなく描かれているのもいい。戦闘シーンの迫力は日本の戦争映画で最大規模のものであろう。その上で60年後の現代と対比させながら、明日への希望を示唆する構成も大いに功を奏しており、まさに今の時代ならではの深く温かい人間ドラマの傑作として屹立している。(増當竜也)

 海軍の良き伝統?

 あまり期待しないで見たのですが、まあまあというところでした。
 アクションシーンのリアルさは、評判ほどではありませんでした。戦闘の戦記や手記などの記録を見ても、「ちょっと違うなあ」という感想を持たざるを得ません。特にメカの描き方に主張を通すオタクスタッフが居なかったのか、特に航空機の描き方やダメージの表現に不満があります。亡国のイージスの方がこの点は上でした。

 俳優の演技は仲代達也以外は見るべきものはありませんでした。反町はまあまあ、中村獅童はもう一つでした。これはこの映画の主張が中途半端なのでステレオタイプの演技しか出来なかったからかもしれません。

 このDVDの良いのは特典映像ですが、私の驚いたのは海上自衛隊の広報担当一佐が「自衛隊は旧日本海軍の良き伝統の後継者」ということばを何度も繰り返していたことです。海自が帝国海軍を継承しているのに反し、陸自は旧軍からは決別しているとは よく聴かされていますが、この特典映像を見るとなぜか違和感を感じました(編集にも拠るのでしょうが)
 少なくとも この映画に海軍の良き伝統は感じられませんでしたし よく聴く戦艦における隊内のイジメなども甘い描き方でしたので、この点で大?がついてしまいました。

 でも、戦艦大和の記憶が風化していく中、社会的にはこの映画の意味は大きかったと思います。


出口のない海
出口のない海
ポニーキャニオン
price : ¥3,121
release : 2007/02/23

【商品詳細】

市川海老蔵が映画初出演にして主役を務め、歌舞伎界のスターがスクリーンでも映えることを証明した1作。第二次大戦が集結しようとしていた1945年、日本軍が最後の秘密兵器として開発した「回天」に乗り、敵艦に突っ込んでいった若き兵士たちの物語だ。直径1mの回天は1名が乗り込むスペースしかなく、映像からは内部の息苦しさや孤独感が伝わってくる。死を覚悟した兵士たちの悲壮感がその閉塞した空間と重なり、ここでも海老蔵の鋭い眼力が効果を上げることになる。 原作の横山秀夫と監督の佐々部清は『半落ち』のコンビだが、脚本に山田洋次が加わったせいか、キャラクターに親しみを感じさせる展開になった。この手の映画では、時としてしつこく描かれる家族や恋人との別れが、意外にサラリとしており、かえって感動的。そして主人公が甲子園の優勝投手だったという設定がスパイスとなっている。ボールやグローブが物語を彩る小道具として使われるほか、キャッチボールのシーンがじつに爽やかで、その分、戦争の虚しさが伝わってくるのだ。結末の受け入れ方も、観る人それぞれによって変わってくる作品である。(斉藤博昭)

泣けた

美奈子(上野樹里)が海軍に志願した明治大学の学生の恋人
(市川海老蔵)の写真を見ながら歌う場面に涙が止まらない。

花もつぼみの若桜
五尺の生命ひっさげて
国の大事に殉ずるは
我ら学徒の面目ぞ
ああ紅の血は燃ゆる

こんな日本人が昔はいたんだ。男も女も。確かに。


亡国のイージス
亡国のイージス
ジェネオン エンタテインメント
price : ¥1,500
release : 2005/12/22

【商品詳細】

最新鋭の防空システムを搭載したイージス護衛艦「いそかぜ」に、沖縄米軍基地から盗まれた化学兵器「GUSOH」が特殊工作員によって持ち込まれたのだ。「いそかぜ」の先任伍長の仙石はその情報をつかみ、新入りの如月が工作員ではないかと、目星をつけるが、副長から離艦命令が。そのあと「いそかぜ」の全ミサイルの標的が東京に設定された。黒幕は対日工作員のヨンファ。彼の目的は?そして東京はどうなる? 福井晴敏の原作を「どついたるねん」「顔」などの坂本順治監督が映画化。海上自衛隊が史上初の前面協力などが話題だが、自衛隊に体験入学して役作りをした真田ほか、寺尾聡、佐藤浩市、中井貴一、岸辺一徳、原田芳雄などの豪華な役者陣の力強い芝居が、派手なアクションシーンに負けない、男たちの骨太なドラマを作り上げている。戦艦や兵器マニアも楽しめ、またアクションやドラマ好きも大いにうならせることのできる、エンタテインメント大作と言えるだろう。(斎藤香)

消化不良の映画になりました

原作を知らないで見てしまうと、何が何やら分からない間に派手なアクションシーンを
見ている間に映画は終わってしまいます。
実力派の俳優が多く出演しているのですが、それぞれの人物設定に入ることなく
勝手にストーリーというか場面優先で進む感じです。
自衛隊の協力が得られることになった昨今ですが、
どうも「本物のイージスを使っていますよ」と言いたげなシーンなどに
ごまかされて全体に消化不良になってしまった映画が増えました。
いい俳優がいっぱい出演しても映画はキャストだけでは成功しない例です。


連合艦隊
連合艦隊
東宝
price : ¥4,051
release : 2003/12/25

【商品詳細】

日独伊三国軍事同盟の締結に始まり、真珠湾奇襲による太平洋戦争開戦、ミッドウェイの敗北、レイテ島突入失敗のミステリー、そして戦艦大和の沖縄特攻と、日本海軍の興亡をパノラマ的に描きながら、その中で必死に生をまっとうしようとした人々の姿を群像劇として魅せきる戦争映画超大作。監督の松林宗恵は僧侶であり、また海軍出身者でもあり、そんな自身の映画キャリアの総決算として本作に取り組んだ。 声高に反戦を叫ぶことなく、仏教的無常感をもって戦争の空しさを訴える卓抜した演出。小林桂樹扮する山本五十六ら軍関係のドラマと、民間のドラマは別することなく同一線上のものとして語られ、戦争とは運命の流れではあれ責任はすべての者にあると厳しい断を下す。その中でずば抜けて素晴らしいのが、財津一郎と中井貴一(これがデビュー作)が繰り広げる親子のエピソードで、「親より先に死ぬ阿呆がどこにいる?」と嘆く父の台詞は、本作のテーマでもある。大和が海に沈むスペクタクルは言うまでもなく、しかしその後の無常の展開が松林監督初の戦争映画『人間魚雷回天』と相似していることから、改めて彼の覚悟を思い知らされる。谷村新司の歌う主題歌『群青』も画面と見事に融合。戦後日本の戦争映画を語る上で絶対に外せない傑作である。(的田也寸志)

戦地体験をしてきた監督

海軍で戦地体験をしてきた松林監督。監督自身が使命感を持って「戦争とは」をテーマに筋の通った貴重な作品だと思います。最近の戦争映画は戦地体験がない現代人にわかりやすくをテーマにとても単純に描きますが、これは違います。詳しい方には魚雷・零戦など細かい部分で意見があると思いますが、これぞ真実。出口を考えず、政治問題での早期決着をめざし、追い込まれても決して戦争をしてはいけないと思わせ、散っていった先人たちの思いと、現代日本の軽さを比べさせられる重い大作。この時代の政治家は、このまま行くと日本国内の暴動も恐れたと思いますが、アメリカと戦うと言うことを軽く考えていた?とも思える作品。三国同盟を結んでも、例えば日本がアメリカ一国に勝つと言うことは、究極の所、日本がワシントンまで進行して陥落させなくてはならない。日本が目指した第二次大戦のアジア解放の戦争とはいえ、ハルノートを突きつけられたとはいえ、日本国民を含め世界を不幸にさせてはいけない。
近代政治も現代政治も考えさせられます。この作品は、副音声も含めおすすめだと思います。
バルトの楽園
バルトの楽園
東映
price : ¥3,121
release : 2006/12/08

ドイツさんが残してくれたもの

舞台は第一次世界大戦時の徳島県坂東の捕虜収容所です。ここの所長松江を演じたのがご存知松平健です。会津藩士の実直で暖かな人柄から人望厚い役どころを見事に演じています。
文部科学省推薦で,文化庁の芸術文化振興基金からも支援を受けて制作された作品ですから,小学生の子どもたちが見ても十分に理解できるような組み立てになっています。保護者皆さんはが当時の時代背景などを少し勉強しておかれると子どもさんに尊敬されると思いますよ。
捕虜収容所でベートーベンの第九を演奏したという実話がベースとなっていますが,それだけではなく,地元民とドイツさんとの技術・文化の交流も描かれていて感心させられます。
ただ,音楽が非常にきれい(現代的な音色)で,とても当時の楽器を使った演奏とは思えません。出来れば当時の楽器が奏でた音色の再現を試みてほしかったです。(星一つ減の理由)
いつの世も「音楽に国境は無い」というのを感じさせてくれるいい映画でした。
おまけ:当時のドイツさんが残したものは,知識や技術,文化ばかりではなく,外来種としてコスモスの花を残しました。今では日本中で秋を彩っていますが,日本のコスモスの起源は坂東にあったのです。ご存知でしたか。
二百三高地
二百三高地
東映
price : ¥3,695
release : 2003/12/21

【商品詳細】

日露戦争最大の激戦となった二〇三高地の戦いをモチーフに、そこに関わった軍人や兵士、そして民間人とあらゆる階層の激しくも苛酷な人間模様を、舛田利雄監督が堂々3時間の流れの中で一気に描ききっていく戦争映画超大作。 高地の突撃を繰り返しながらも戦死者が続出するだけでまったく成果を上げられず、非難を浴びる乃木希典大将(仲代達矢)と、なぜか彼を交替させようとしない明治天皇(三船敏郎)。そして親友の乃木を見かねて現れた児玉源太郎大将は「味方の弾が味方に当たっても構わない」と豪語する。そんな中、兵士たちは疲弊し、次々と斃れてゆき、かつてロシアとその国の文学を愛していた教師(あおい輝彦)の心には、ただ敵に対する憎しみだけが募っていき、ついにその想いは乃木に対してぶつけられていく。 勝とうが負けようが、残されるものはただ兵士たちの無為の死のみという戦場の現実を露にした傑作。さだまさしの歌う主題歌『防人の詩』も大ヒットした。(的田也寸志)

戦争の真実

武士の時代の合戦もそうであるように、
所詮歩兵や足軽は消耗品。
互いの兵の数をすり減らしながらどちらかが勝利する。

戦争の無意味さ、無慈悲さを訴えてくる作品。
歴史の教科書で、たったの数行の説明を読むより、
本作一本を見ることの方が有意義であると思えた。
仁義なき戦い 代理戦争
仁義なき戦い 代理戦争
東映
price : ¥3,150
release : 2006/12/08

ローレライ
ローレライ
ポニーキャニオン
price : ¥2,052
release : 2006/07/19

【商品詳細】

福井晴敏のベストセラー小説『終戦のローレライ』を原作に、平成ガメラ・シリーズなどの特技監督として知られる樋口真嗣が長編実写映画監督デビューしてお届けする海洋冒険スペクタクル大作。1945年8月、絹見少佐(役所広司)は浅倉大佐(堤真一)の密命を受け、広島に続く本土への原爆投下を阻止すべく、ローレライ・システムなる新型特殊兵器が搭載された伊号五〇七潜水艦に乗り込み、太平洋に向けて出航するが…。 人間側の演出に若干不慣れな箇所は目立つが、豪華キャスト陣がそれを巧みにカバー。役所広司扮する主人公ヒーローには、男もほれぼれするほどだ。またヴィジュアル面では樋口監督の本領が発揮され、ダイナミックな海戦シーンの数々が構築。戦争映画として心意気などもさりげなく盛り込まれており、これまでの日本映画にない斬新なエンターテインメントとして、見事に2時間強を熱く突っ走ってくれている。(増當竜也)

ローレライ

日本の映画ということで、あまり期待はしていなかった。全体的にはまあまあの出来だと思う。
第二次世界大戦をちょっとSF版にしてみました、という感じで、イマイチ映画にのめり込めなかったのが正直なところ。
アメリカの駆逐艦に追われ、駆逐艦が発車する爆雷が伊507の周辺でドカンドカン爆発しますよね。その時、母艦とN式とをつないでいるケーブルって、切れないの?とか、つっこみどころも多々ありました。
CGが多用されていて、画像的には、きれいなんだけど、作り物を見ているようで、うそっぽいという感想も持った。
一隻で、多数の敵艦がいるところに乗り込んで行くところはかっこいいが、普通は、撃沈されるのがオチ。
第二次世界大戦で、日本がどんどん負けていって、原爆も2個落とされた、ということもあって、いろいろな人の犠牲の上に、今の日本があるんだなあというのは、感じた。
轟沈 印度洋潜水艦作戦記録
轟沈 印度洋潜水艦作戦記録
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/07/21

実写の迫力

いうまでもなく、これは当時の実写である。その時代を生きた乗組員達の紛れもない素顔を見ることができる。各種軍服の着方やシワ、スレや汚れまでが真実であるということである。
全てが興味深いものばかりだが、面白いと思ったことのひとつに、人により敬礼に仕方が微妙に異なるということなどがある。これも当時の実写ならではだろう。
潜水艦自体や敵との戦闘については目を離すことは全くできないとだけ言っておくにとどめるが、乗組員の動作や言葉、服装や帽子などに興味を持って見るだけでも好きな人ならば最高に楽しめる。
ビルマの竪琴
ビルマの竪琴
ポニーキャニオン
price : ¥3,990
release : 2001/11/21

美しい歌声

歌声の美しさは、出色。
対比される戦争のバカバカしさが静かに強く印象付けられる。

石坂浩二、中井貴一、他、好演が光る。

惜しむらくは。
水島上等兵が、何故。
ビルマに一人、残留する理由が。
どうも、釈然としない事。

やくざ戦争 日本の首領<ドン>
やくざ戦争 日本の首領<ドン>
東映
price : ¥4,725
release : 2004/07/21

進攻作戦開始!

この映画は、大阪に組を構える佐倉一誠率いる三代目中島組(原作と漫画ではこうでしたが、映画では、佐倉一誠が初代らしい)が、ある大企業の社長を脅した、巨大愚連隊組織、共和会を攻撃・解散に追いこんだ勢いで全国制覇つまり、佐倉一誠の日本の首領をめざしてゆく、大河ドラマだ。この作品は、東映実録ヤクザ映画の集大成ということもあり、豪華なキャストが出演している、鶴田浩二、松方弘樹、千葉真一、梅宮辰夫、成田三樹夫、金子信雄、菅原文太、佐分利信。そして多くのヤクザ映画に、斬られ役・悪人役・チンピラ役として出演している、福本清三、志賀勝、片桐竜次、成瀬正などといった、ヤクザ映画ファンにはたまらない、みごとなほどすばらしい脇役たちが登場してくる。ぜったい観ては損しない、ヤクザ大河ドラマです。
出口のない海 特別保存版 (初回限定生産)
出口のない海 特別保存版 (初回限定生産)
ポニーキャニオン
price : ¥6,069
release : 2007/02/23

【商品詳細】

市川海老蔵が映画初出演にして主役を務め、歌舞伎界のスターがスクリーンでも映えることを証明した1作。第二次大戦が集結しようとしていた1945年、日本軍が最後の秘密兵器として開発した「回天」に乗り、敵艦に突っ込んでいった若き兵士たちの物語だ。直径1mの回天は1名が乗り込むスペースしかなく、映像からは内部の息苦しさや孤独感が伝わってくる。死を覚悟した兵士たちの悲壮感がその閉塞した空間と重なり、ここでも海老蔵の鋭い眼力が効果を上げることになる。 原作の横山秀夫と監督の佐々部清は『半落ち』のコンビだが、脚本に山田洋次が加わったせいか、キャラクターに親しみを感じさせる展開になった。この手の映画では、時としてしつこく描かれる家族や恋人との別れが、意外にサラリとしており、かえって感動的。そして主人公が甲子園の優勝投手だったという設定がスパイスとなっている。ボールやグローブが物語を彩る小道具として使われるほか、キャッチボールのシーンがじつに爽やかで、その分、戦争の虚しさが伝わってくるのだ。結末の受け入れ方も、観る人それぞれによって変わってくる作品である。(斉藤博昭)

海老蔵は熱演

本当はすごくいい話なのに描き方が下手なのでがっかりしました。
この映画の監督さんは「半落ち」以来なにか金縛りにあったままみたいで
本当にどうしたんでしょうか。「チルソクの夏」ではあんなに伸び伸びとやっていたのに。
それと、現代の稚拙なあまり深みのない若者をそのまま
戦時中の兵隊にしたような演出の仕方や脚本は違和感が残るし、
当時の空気感が伝えられているとはいえないと思います。
なにより現実に死に直面していた人たちに対し少し失礼なのではないか。

上野樹里のヘアスタイルと最後の投げやりな野良仕事のシーンは
思わず笑っちゃいました。
海老蔵さんが熱演してるだけにすごく残念な映画です。




松本俊夫全劇映画 DVD-BOX ( 初回限定生産 )
松本俊夫全劇映画 DVD-BOX ( 初回限定生産 )
エスピーオー
price : ¥18,144
release : 2004/02/27

本当に貴重なBOXです

手に入るうちに入手しておいたほうが良い、貴重なものと思います。
「ドグラマグラ」一本だって、ビデオ廃盤のときにはこれ以上の価格になりました。

すぐに見なくたって、死ぬまでに一度は見ておいたほうが良い作品です。
陸軍中野学校 DVD-BOX
陸軍中野学校 DVD-BOX
角川エンタテインメント
price : ¥18,900
release : 2005/07/29

【商品詳細】

日本陸軍の諜報員養成機関・陸軍中野学校をモチーフとした市川雷蔵主演の傑作スパイ映画シリーズ5部作。本DVDでは第1作『陸軍中野学校』(増村保造監督)『同 雲一号指令』(森一生監督)『同 竜三号指令』(田中徳三監督)『同 密命』(井上昭監督)『同 開戦前夜』(井上昭監督)の全作を収録している。第1作のみは中野学校の非情な実態が描かれるが、第2作以降は活劇色が強くなり、中野学校の第一期生・椎名次郎(市川雷蔵)の国際的暗躍がクールでスタイリッシュな作りで描かれていく。時代劇のイメージとは一味違った背広姿のライゾーの勇姿、とくとご堪能あれ。(増當竜也)

白黒が、渋い。

実在した陸軍中野学校、市川雷蔵扮する椎名次郎、この中で、殺される小川真由美の良かった事、すっかりフアンになりました。雲一号からは、チョッと007を意識してしまったのですかね。日本のチャチな映画になってしまいました。上官の加藤大介良かったなあ。机の上の物を覚えてしまう場面はスパイ映画のお決まりですが、この映画で初めて観ました。その後、そのようなチェックがあるかも知れないと私はいつも覚えるようにしました。そのお陰で、人の話を聞いていないとよく叱られました。お勧めは、第一作目の陸軍中野学校です。
日本海大海戦
日本海大海戦
東宝
price : ¥6,300
release : 2001/06/21

【商品詳細】

1904年に始まる日露戦争の全貌を描いた東宝戦争大作“8・15”シリーズの第3弾。広瀬少佐(加山雄三)の死で知られる旅順港閉塞、悲劇の将軍・乃木希典(笠智衆)の伝説を築いた二百三高地の戦いなどがパノラマ的に繰り広げられていくが、クライマックスとなる東郷平八郎(三船敏郎)率いる連合艦隊と露バルチック艦隊による日本海大海戦は、三船の貫禄ともあいまって特に圧巻。これが事実上の遺作となった円谷英二特技監督による、まるで本物と見まがうほどに優れた特撮は必見である。監督は『太平洋奇跡の作戦キスカ』『大空のサムライ』など東宝戦記映画の旗手・丸山誠治。名曲『日本海マーチ』など佐藤勝の豪放な音楽も優れた効果を上げている。(的田也寸志)

往時の軍人の気骨を偲びつつ・・・

 子供の頃にこの映画を観て以来、東郷平八郎と言えば三船敏郎さん、乃木希典と言えば笠智衆さんの顔が浮かぶようになってしまったのは大問題です(笑)。しかし換言するとそのくらい印象深い映画だったということで、僕は日本の戦争映画の中ではこの作品が一番好きです。
 当時の優秀な将校に見られた筋金入りの気骨というものは、どんな時代のどんな状況下においても必要ですし、人が困難を乗り越えながら生きていく際の美学としてもそれを大切にせねばならないでしょう。
 東郷・乃木が軍神に祭り上げられた後の日本が陥った視野の狭さによる思考の停止は、日露戦勝による驕りが原因の一つなので、より謙虚に気骨を保ち続けることの大事さを思うのですが、これはそんなことを静かに考えさせてくれる作品です。
人間の條件DVD-BOX
人間の條件DVD-BOX
松竹
price : ¥18,900
release : 2003/08/23

昔の日本映画ってパワーあるよね。

今から見るとよくこの内容の映画をよくもこの長さで撮ったものだと心から感心する。
この頃の日本の映画人も観客も本物の映画というものを追い求めていたのだろう。
原作そのものも作者の軍隊に対する怨念がほとばしっていたが、この映画は
小林監督がその怨念を引き継いでおり、鬼気せまるものがある。
左翼に救いを求めたかったのだが、原作者が満州でソ連軍と戦い、戦後虐待を受けたため
単純に左翼思想そのものも信じられなくなっていたのがそのドロドロした部分なのだろう。
内容的には中途半端なヒューマニズムは特に戦争中には自分どころか敵にも味方にも
甚大な被害を及ぼすという教訓を含んでおり、主人公の梶には原作読んだときから
感情移入できなかった記憶がある。
でも自分があの立場だったらというのは見ている最中幾度も思い、正に題名の人間の条件とは
なんぞやと考えさせてしまうという点ではやはり重い映画なのである。
人の力で一から十まで丁寧に日本人が造った映画であり、日本映画の良心であることは間違いない。
全ての日本人は一回は見るべき映画なのだが、その意味からも値段にはもう少し考慮が欲しかった
南京 戦線後方記録映画
南京 戦線後方記録映画
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/07/21

客観的検証

さて、南京陥落から70年経とうとしている訳ですが当時を知らない人間としては、中国側の主張と、「たとえ一発でも実弾を勝手に使うことが出来なかった。我々は、被服用補修糸で何重にも縛った実弾ケースを左前盒というわざわざ取り出しにくい位置で携行するよう指導された」という日本軍兵士の証言とが何故ここまで違うのか?と純粋な疑問があるのです。
ウェッブ裁判長も帰国後「間違いであった」と述べている東京裁判についてはひとまず横においておきましょう。

中国側が主張する「一晩で57418人が虐殺されるのを見た!」という証言も、一人数えるのに平均一秒かかったとして休憩なしで数えても16時間が必要であり信憑性に著しく欠ける、という事実があります。

「歴史の連続性を踏まえ、願望や妄執を捨て去り、客観的に検証する」という態度こそがこれからの時代にふさわしい、と気付かされる貴重な映像資料であると考えます。

もはや大東亜戦争について特定の政治思想などから虚言/妄言を書き連ねるなど時代遅れも甚だしい、と我々は認識すべきです。
大日本帝国
大日本帝国
東映
price : ¥4,725
release : 2003/12/21

【商品詳細】

日本が“大日本帝国”と呼ばれた頃に勃発した太平洋戦争を通して、その激動の波にのみこまれていく人々の姿を描いた戦争映画超大作。そのタイトルと戦犯・東条英機首相を主人公に据えているという点から、映画完成前より激しい上映反対運動が展開されたが、実質東条(丹波哲郎)は国民のことなどニの次といった天皇主義者としてのみ描かれ、やがてドラマの焦点は戦場に赴いた男たちの苛酷な運命に絞られていく。 中でも秀逸なのは、あおい輝彦と関根(現・高橋)恵子の床屋夫妻が紡ぐエピソードで、いつしか戦争の虜と化していく夫を、妻は自分の肉体をもって救い出す。その一方で、戦争に懐疑的だったキリスト教徒(篠田三郎)は心ならずも民間人を虐殺し、まったく弁解することなく「天皇陛下万歳」と叫んで処刑されていく。 『二百三高地』に続いてコンビを組んだ舛田利雄監督と脚本・笠原和夫は、天皇の戦争責任や、勝者が敗者を裁く理不尽さなどにも言及しながら、前作以上に戦争の愚かしさを力強く描出した。だからこそ、国家に奪われようとしていた夫を奪取し得た妻のラストの涙が誇らしく光り輝くのである。(的田也寸志)

いい作品ですが

二百三高地のヒットにより作られた作品。主題歌も良かったですが真珠湾攻撃のシーンがトラ・トラ・トラの映像を使ってるとこと戦車がこの当時に無かった戦車だとゆうとこが不満でしたね。
ハワイ・マレー沖海戦
ハワイ・マレー沖海戦
東宝
price : ¥6,300
release : 2001/08/21

【商品詳細】

太平洋戦争開戦一周年記念映画として製作され、真珠湾奇襲の日と同じ12月8日に公開された戦意昂揚映画。その内容も、真珠湾奇襲攻撃とマレー半島沖の英国軍艦隊急襲をクライマックスにしたもので、劇場では映画に興奮した観客の万歳三唱の声が轟いていたという。しかし、その頃既に日本はミッドウェイ、ソロモン海戦と敗北の道を歩み始めていたことを考えるに、どこか空しい気持ちにさせられてしまうのも確か。もっとも歴史的史料としての価値は大いにあり、また名匠・山本嘉次郎監督の写実的かつ誠実な作風も古き日本映画の良さを堪能させてくれる。特筆すべきは円谷英二による特撮で、その優れた成果は戦後GHQが「日本はいつドキュメンタリーを撮っていた?」と勘違いしてしまったほどであり(実際は軍事機密で敵味方問わず資料を一切もらうことができず、やむなく米国タイム誌の写真をひそかに入手して軍艦のミニチュアなどを製作したという)、それは戦後東宝特撮の礎ともなった。(増當竜也)

評価の難しい作品

まず一個の映画として見ると完全に海軍の宣伝映画になっていますから主人公を軸としたストーリー性が希薄で娯楽的な意味での面白さの乏しいつまらない映画です。
しかしながら現在は全く消滅してしまった戦時中の日本の情景(物理的な日本の田園の風景、軍事兵器、予科練の教練、精神的な情景として志願兵に施される教育とそれによる成長、等)が宣伝としての理想像であるにせよ圧倒的な迫力で描き出されており、この部分ではストーリー性が希薄な淡々とした描写がその迫力を増している要因にさえなっています。

特撮技術についてはやはり60年以上前の作品なのでかなり良く出来ていて実写と判別がつかないとさえ思わせる部分も多いのですが、明らかに模型を使用した若干粗末と感じられる爆破シーン等も見られ、期待しすぎと失望するかもしれません。

とは言っても特撮部分のカット割りは秀逸でさらにラストに本物の戦艦が登場して演習記録映像と思われる砲撃シーンで締めくくっていますから、リアリティは間違いなく出色です。

また予科練の教練で示される精神と実践についての説明はプラグマティズムとも共通する部分で当時の教育が全くリアリティの無い虚妄を植えつけたものとも言い難く、そうは言っても天皇を神格化することによる虚構は明白で、とにかく歴史認識に対しての多面的な材料を提供していることは間違いないでしょう。


ローレライ プレミアム・エディション (初回限定生産)
ローレライ プレミアム・エディション (初回限定生産)
ポニーキャニオン
price : ¥6,490
release : 2005/08/19

【商品詳細】

福井晴敏のベストセラー小説『終戦のローレライ』を原作に、平成ガメラ・シリーズなどの特技監督として知られる樋口真嗣が長編実写映画監督デビューしてお届けする海洋冒険スペクタクル大作。1945年8月、絹見少佐(役所広司)は浅倉大佐(堤真一)の密命を受け、広島に続く本土への原爆投下を阻止すべく、ローレライ・システムなる新型特殊兵器が搭載された伊号五〇七潜水艦に乗り込み、太平洋に向けて出航するが……。 人間側の演出に若干不慣れな箇所は目立つが、豪華キャスト陣がそれを巧みにカバー。役所広司扮する主人公ヒーローには、男もほれぼれするほどだ。またヴィジュアル面では樋口監督の本領が発揮され、ダイナミックな海戦シーンの数々が構築。戦争映画として心意気などもさりげなく盛り込まれており、これまでの日本映画にない斬新なエンターテインメントとして、見事に2時間強を熱く突っ走ってくれている。(増當竜也)

超娯楽SF架空戦争映画

樋口監督は、
あの長い小説をうまく纏めたなぁと、改めて思いました。
腐女子熱烈支持のフリッツ少尉を出さない英断も、また良し。
その代わり、萌も消えたがな。
腐女子には萌が必要なのにな。
女子の支持が薄くなったとは思うが。
中途半端な美形に演じられるよりはよっぱどいいさ。
おお、あたしゃ、フリッツ少尉萌だよ。

スーパーフォートレス。
B29を潜水艦で撃ち落としちゃうのは。
ファンタジーだよなと思う。
帝国日本海軍、陸軍の悲願。
撃墜王たちが命がけでやっと落とした爆撃機。
それが、潜水艦で撃ち落しちゃうんだからなぁ。
このありえなさがローレライなんだよな。
史実ではないのだ。
敗戦国だって、このくらい夢見たって良いじゃないか。

ローレライは音楽も良い。
かなり音楽に救われていると思う。
今回、モーツアルトでもいいかって思えたので。
て、いうか。沈黙の艦隊ごっこ(笑)

原作は。
ダイス、キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!って感じなんですが(笑)
映画は映画の味があってまた良し(笑)

肩の力を抜いて。
超娯楽SF架空戦争映画として楽しめば良いのだ。

ヤマトでガンダムって思っている映画ですが。
デスラー総統ご出演に。
樋口監督の遊び心が。
この感性。わたしは好きです。
まるでケロロ軍曹のようで(笑)
極道戦争 武闘派
極道戦争 武闘派
東映
price : ¥4,725
release : 2005/07/21

“弾けて、なんぼっ!”

?九州全土を揺さぶった暴力抗争の真っ只中、その最前線を突っ走る若い野獣たち。
いつしかその若者達は《九州武闘派》と呼ばれるに至った。?

激烈な対立抗争下、“武闘派”と呼ばれる若者群像、二人の友情と離反をドラマティックに打ち出し、これまでの実録やくざ映画をベースにしながら、より劇的なハイテンションの《男の世界》を斬新に創り上げている。

ビルマの竪琴
ビルマの竪琴
日活
price : ¥3,990
release : 2002/11/22

【商品詳細】

太平洋戦争終結後、米軍の要請で抵抗する日本軍の残党を説得しに行き、そのまま行方不明となった水島上等兵。その消息を追う、同じ井上部隊の面々。やがて水島は、部隊の前に仏僧姿で現れるのだが…。竹山道雄の同名小説を市川 崑監督が映画化した、不朽の名作である。 音楽を好む部隊が歌う、数々の唱歌が心に染みる。また本作はモノクロ画面であるにもかかわらず、まるで「ビルマの土は赤い」というテロップさながらに色を感じさせる演出効果と映像美がすばらしい。さらにそこから、戦争による死者への追悼といったテーマが如実に浮かびあがってくる。(的田也寸志)

魂の物語

戦争と音楽で、人の魂を描いた作品です。
戦争の無味乾燥な破壊と、音楽のもつ共感の力とのコントラストは、
人が様々な側面を持っている事の象徴なのだと感じました。
そこで描かれるのは、善悪の二元論を超越した魂の本来の姿です。
合理化された現代人の心に衝撃を与える名作だと思います。
あゝひめゆりの塔
あゝひめゆりの塔
日活
price : ¥3,990
release : 2002/11/22

【商品詳細】

太平洋戦争末期の沖縄本島で臨時看護婦部隊として従軍し、壮絶な玉砕を遂げた、沖縄師範学校の女子生徒たち。この通称「ひめゆり部隊」の乙女たちの悲劇的な最期を描いた戦争映画である。冒頭とラストには1968年当時の若者風俗を織り込み、そこから戦時中を回想していく構成になっている。 吉永小百合や和泉雅子など、時の日活青春映画スターを総動員していることもあり、叙情的描写が印象的だ。その一方で、戦闘シーンになるとダイナミックな迫力がひときわ目につく。のちに『トラ・トラ・トラ!』や『二百三高地』など、戦争大作の第一人者となるアクション派、舛田利雄監督ならではの持ち味だろう。 なお、ひめゆり部隊を主題とした映画は、53年『ひめゆりの塔』以来、本作を含め62年、82年、95年にも製作されている。(的田也寸志)

集団自決

沖縄に住む人たちの悲しい歴史・・・第二次世界大戦において、日本で唯一地上戦が行われた。
その場所において、命を散らされていく子供といってもいいような少女たちの姿が悲しかった。
最後の集団自決は戦争の闇を体言している。
零戦燃ゆ
零戦燃ゆ
東宝
price : ¥5,040
release : 2003/12/25

【商品詳細】

舛田利雄監督&脚本・笠原和夫の『二百三高地』コンビが、東宝で製作した戦争映画大作。欧米に劣らぬ技術で完成した零戦の歴史と太平洋戦争の流れを描きながら、零戦パイロット(堤大次郎)とその整備士(橋爪淳)の友情、そしてふたりに愛される少女(早見優)との三角関係など、苛酷な戦時下に生きた若者たちの青春像がノスタルジックにつづられていく。 川北紘一特技監督によるダイナミックな空戦シーンも大きな見どころ。零戦開発者で、そのテスト中に死亡する上官に加山雄三が扮し、前半部を大いに引き締める。また舛田監督とは日活時代からの友人でもある大スター石原裕次郎が、主題歌『黎明』を歌っているが、これが彼にとって最後の映画主題歌ともなった。(的田也寸志)

一見の価値有りと思います(特撮も上デキ)

時代考証に若干甘い部分もあるが,当時の撮影技術としては秀逸です。
太平洋戦争時代の帝国軍人,技術者,一般国民の姿がきちんと描かれており感銘を受けます。近代の軍事物としては二百三高地,連合艦隊と合わせて一見の価値有りです。
ちなみに零戦は正しくは"れいせん"と読みます。
秘録・太平洋戦争全史 前編
秘録・太平洋戦争全史 前編
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/07/21

残念

昭和50年当時に映画上映されたものを何の映像処理もしないままDVD化してるため、同じ映像でもNHKで放送している物と比べ画面が暗く見にくい。目新しい映像もなく、これならNHKの太平洋戦争物を買う事をお勧めする。
バルトの楽園 特別限定版 (初回限定生産)
バルトの楽園 特別限定版 (初回限定生産)
東映
price : ¥7,140
release : 2006/12/08

ぜひ・・

この作品の舞台になっている板東は私の生まれ育った所です。
幼い頃は歴史的背景をよく理解していませんでしたが、その全てが凝縮されている作品のように思えました。
メイキングでは板東英二氏が悪役だとひがんでいましたが、作品を見るとその理由もよく分かります。
前半でヒヨコに振り回される所長の姿も滑稽です。
終盤で人の温かさを再確認する場面があるかと思えば、退屈した子供が寝てるシーンがあったりと、多彩な表現が楽しめる作品です。
小中学校時代にこの作品に出会いたかったです。
歴史的事実を教科としての社会科としてではなく幅広い面からとらえる事の出来るこの作品はいろんな世代の方に見ていただきたいと思います。
戦ふ兵隊
戦ふ兵隊
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/11/21

奇跡の名作

〜大東亜戦争時、映画法により設立した日本映画社によるプロガンダ作品がDVD化されるとのことで、歴史勉強のため早速数枚購入し観た中でこの作品があった。
最初観た時、徴収されていった小津安二郎監督が撮った作品かと思った。何と美しい映像だろうと。
現実の平常時の兵隊を撮影しているので、まるで支那大陸に徴収された兵隊に自分がなったような錯覚に堕〜〜ちた。後半は実際の戦闘時上官の指示、命令がどのように行なわれかを隠し撮りのように撮っている。息を飲むような静寂と異常な緊張感が伝わってくる。
当時の大本営のように、反戦色が強く感じるかといえば、嘘になる。
ただ、淡々と現実を映しながら、素敵なショット、巧みなカット割り、美しい映像で観せていく。
ドキュメンタリー映画で、しかも軍部司〜〜令下のプロガンダ用映画で、これだけ詩的表現のものは、世界の映画史でもないような気がする。
あったら教えて下さいね。〜
日本海大海戦・海ゆかば
日本海大海戦・海ゆかば
東映
price : ¥4,725
release : 2004/08/06

【商品詳細】

1905年、二百三高地の壮烈な戦いに勝利した日本軍は、日本海にてバルチック艦隊を迎え撃ち、日露戦争の勝敗を決しようとしていた。そんな折、軍楽隊隊員の神田(沖田浩之)は恋人の娼婦せつ(三原順子)の想いをふりきり、連合艦隊の旗艦・三笠に乗り込んだ…。 舛田利雄監督が『二百三高地』『大日本帝国』に続いて手がけた東映戦争3部作の最終作。ここでは一軍楽隊隊員の目を通して、戦艦内部の兵士たちの日常や確執を描いている。クライマックスの海戦シーンも、艦内で傷つき斃れていく兵士たちの地獄絵図こそが中心となっており、たとえ勝ち戦であろうとも戦争が地獄であることを濃密に訴えている。兵士には佐藤浩市、ガッツ石松など。三船敏郎が『日本海大海戦』に続いて東郷平八郎を演じている。(的田也寸志)

皇国の興廃この一戦にあり。横須賀の三笠艦内でダイジェスト版が公開されている名作

日露戦争で当時無敵のロシア海軍バルチック艦隊と交戦。艦載機が無かった時代、歴史に残る戦艦同士の砲撃戦で日本が歴史的勝利をしアジアの小国が欧米の列強と肩をならべるに至った史実を映画にした作品。
横須賀の復元された旗艦三笠艦内の博物館で人間ドラマをカットしたダイジェスト版が繰り返し放映され見ることができます。比較的史実に忠実な映画だと思います。
ローレライ スタンダード・エディション
ローレライ スタンダード・エディション
ポニーキャニオン
price : ¥3,121
release : 2005/08/19

【商品詳細】

福井晴敏のベストセラー小説『終戦のローレライ』を原作に、平成ガメラ・シリーズなどの特技監督として知られる樋口真嗣が長編実写映画監督デビューしてお届けする海洋冒険スペクタクル大作。1945年8月、絹見少佐(役所広司)は浅倉大佐(堤真一)の密命を受け、広島に続く本土への原爆投下を阻止すべく、ローレライ・システムなる新型特殊兵器が搭載された伊号五〇七潜水艦に乗り込み、太平洋に向けて出航するが……。 人間側の演出に若干不慣れな箇所は目立つが、豪華キャスト陣がそれを巧みにカバー。役所広司扮する主人公ヒーローには、男もほれぼれするほどだ。またヴィジュアル面では樋口監督の本領が発揮され、ダイナミックな海戦シーンの数々が構築。戦争映画として心意気などもさりげなく盛り込まれており、これまでの日本映画にない斬新なエンターテインメントとして、見事に2時間強を熱く突っ走ってくれている。(増當竜也)

これがプロの脚本か

2段組で1,000ページを越える小説版と、2時間少々の映画版を比較するのは本来酷というもの。ただ、本作品は当初から映画化前提で福井・樋口両氏がコラボ企画として進めていたはずなのに、どうしてこうなってしまったのか。。予算の都合でCGがしょぼいとか、尺の制約で思想の対峙や人物像を描ききる余裕が無いとか、日本映画にありがちな諸事情も解らなくも無い。しかし限られた条件下で、基本骨子は何なのかそれを表現するにはどうすれば良いのか、何を捨て何を残すのかを詰めていくのが、脚本家・演出家の仕事ではないか。潜水艦という閉鎖空間でギリギリの戦闘をしている割には緊張感が薄いし、戦争という非常事態感も希薄だし、ちょんちょんとエピソードを繋いだ安直な構成でまとめてしまったことで、物語にメリハリが全く無い。だから、反乱や海戦等の大切な見せ場が淡白で盛り上がりに欠ける上に、そこでいかにも感傷的なBGMでは安直の上塗りで観客はシラケてしまう。挙句に、戦闘中に落としたボールを拾おうとしたら手が抜けなくなるっていう映画版オリジナルエピソード考え付いたのは誰?、自己犠牲の戦死で感動させたかったのだろうけど、あれでは軽率な自業自得でただの馬鹿だよ。
批判の多い、特殊能力や非現実的な作戦でも、見せ方次第ではいくらでも”おもしろい嘘”に出来るはず。役所や柳葉といった芸達者を活かしきれなかったことを猛省すべきだ。少女役が可愛いことだけが見所というのはでは情け無い。
この映画を観てがっかりした方は、是非に小説版を読んでみて欲しい。いかに鈴木智の脚本がダメなのかが解るはずだ。金融腐蝕列島で見せた冴えはどうした!。
秘録・太平洋戦争全史 後編
秘録・太平洋戦争全史 後編
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/07/21

前編・後編ともに素晴らしい完成度

この後編はマリアナ沖海戦から日本の落日までの太平洋戦争末期を時系列に追います。どれも最前線で撮影したものばかりであり、日映陸海軍報道班員及び米軍カメラマンが命を賭けて撮影した驚愕の実写映像を巧みに編集した秀作である。後半部は特攻が多くの時間を割いています。陸海軍の特攻隊出撃などは同胞として痛ましく思いますね。

また、普段航空戦記などを読まれる方には感慨深いシーンも多数あります。ドキュメンタリー映画でありながら、米軍機のガンカメラで撮影した壮烈なる空中戦や各種戦闘機の離陸・飛行映像が多くあります。離着陸や飛行シーンのほとんどは日本機のもので、大変貴重な資料だと思います。局地戦闘機「雷電」が厚木基地をタキシング、離陸する映像が残っているとは思わなかったので大収穫でした。海面に不時着する零戦など珍しいものまであります。他にも銀河、流星、天山、陸軍の三式戦「飛燕」、四式戦「疾風」、飛龍、屠龍などなど・・・当時の航空機に興味のある方としても納得の一作となるでしょう。

この「秘録・太平洋戦争全史」は前編・後編ともに素晴らしい完成度です。戦史を学びたい人、兵器・機材に興味を持つ人、だれもが納得できる作品ではないでしょうか。今まで見ていなかった自分を恨めしく思うほどです。もちろん前後編セットでのご購入を強くおすすめしますよ。

■内容の簡単な流れは以下のようになります。
マリアナ沖海戦
サイパン・ペリリュー玉砕
フィリピン上陸
レイテ沖海戦
神風特別攻撃隊敷島隊の出撃
航空機や回天などによる特攻
ルソン島の激戦
硫黄島の激戦と玉砕
本土防空戦
沖縄上陸
義烈空挺隊
原子爆弾投下
終戦

戦争と人間 第一部 「運命の序曲」
戦争と人間 第一部 「運命の序曲」
日活
price : ¥6,825
release : 2005/12/09

【商品詳細】

五味川純平のライフワークとして知られる大河小説を原作に、巨匠・山本薩夫監督が壮大なスケールで映画化した戦争超大作の第1部。昭和初期、新興・伍代財閥は満州への進出を画策し、軍部との癒着を強めていく。やがて関東軍による張作霖爆殺、柳条湖事件による満州事変と、時代が暗黒の闇に向かって進んでいく中、伍代家の人々の運命もまた否応なく狂わされていく。アジア侵略を遂行しようとする日本の軍部と、それを利用しようとする者、それに逆らおうとする者などなど、さまざまな人間の思惑が3時間を超える長尺を感じさせないほどに熱く綴られていく。オールスター・キャストの共演も魅力的。日本映画が従来苦手としていたブルジョア階級の描写も堂々たるもの。佐藤勝のダイナミックな音楽もわすれてはならないところだ。(増當竜也)

語るに落ちるとはこのことだぜ、

1970年作品、昭和戦後を代表する娯楽大作映画として映画ファン必見の作品、東京オリンピック後の邦画衰退期、最後の打ち上げ花火のような大河ドラマです、山本薩夫らしい分かりやすいキャラクター造形と豪快な演出は現在見てもよくぞ作ったと誰もが感心できるでしょう、この第一部では浅丘ルリ子・松原智恵子の美貌が光ります、

特定の主人公を設けずに多くの出演者を無尽に投入することで映画自体に物語を語らせるという理想的な王道映画、よってどの人物に感情移入するかで面白さの度合いや興味深さは人それぞれ、語り尽くせない映画ともいえます、

本作で語られる歴史観はまっかっかの大日本帝国悪玉史観なのですが、評者のような大日本帝国支持者が見ても特に違和感がないのは語り口が実に冷静なためです、例えば中盤のシーン、南原弘治演じる左翼シンパが「財閥は100円の賃金を払うところを50円しか払わずに財を成した」と言った後に、滝沢修演じる当の財閥当主が「年をとっても貧乏なのは本人の責任なのだよ」と語る冷静さです、21世紀のわれわれは知っています、20世紀に多くの国が何の根拠もないのに100円の賃金は100円として国民全員に配る体制をわざわざ革命してまで作ったのに100年も持たずに崩壊した事実を改めて思い出させます、

要所要所に当時の歴史事象が字幕・ナレーション付きで説明される親切さなのですが、ある事件のときには某党が「暴動指令」を出していたというのには苦笑い、そんな「指令」をだすような連中は何時の時代だって取締り対象でしょ、

空の神兵~陸軍落下傘部隊訓練の記録~
空の神兵~陸軍落下傘部隊訓練の記録~
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/11/21

海軍病院船
海軍病院船
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/07/21

上海 支那事変後方記録
上海 支那事変後方記録
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/07/21

マレー戦記~進撃の記録~
マレー戦記~進撃の記録~
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/11/21

ビルマ戦記
ビルマ戦記
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/11/21

実録 柳川組 大阪戦争百人斬り
実録 柳川組 大阪戦争百人斬り
ビデオメーカー
price : ¥4,935
release : 2002/07/26

「殺しの軍団」柳川組

仁侠(やくざ)映画、中でも「実録」とつくものはかなりの数を見てきたが、この作品はベスト5に入るだろう。実録物と聞けば、事実や事件を終始忠実に再現することに重点を置いた作品がほとんどだと思うが、その点から見るとこの作品はかなり新鮮な印象を受けた。もちろんタイトルからも解るように戦後、山口組の戦闘部隊「殺しの軍団」と恐れられた実在の柳川組について描いているのだが、その中に人種差別、戦後間もない人々の生活や心情までもが色濃く表現され、竹内力さん演じる伝説の侠客「柳川次郎」の魅力をいっそう引き出している。登場人物一人一人が魅力に溢れ、時間の経過を忘れさせ、仁侠(やくざ)映画を始めて見るという人にもおすすめできる傑作ではないだろうか。
戦争と人間 第三部 「完結篇」
戦争と人間 第三部 「完結篇」
日活
price : ¥6,825
release : 2005/12/09

【商品詳細】

五味川純平の大河小説を原作に、巨匠・山本薩夫監督が映画化した戦争超大作の完結篇。昭和12年12月の南京大虐殺をはじめ、日本の中国侵略戦争が激化していく中、伍代家の次女・順子(吉永小百合)と秘密裡に結婚した耕平(山本圭)は出兵し、そこで日本軍の非道な実態を目の当たりにしながらも、身をもってあがない続ける。一方、伍代家の次男・俊介は戦場の第一線に身を投じ、やがてノモンハンでソ連軍と熾烈な戦いを繰り広げることになる。戦争とは、人間とは何であるのかを問う一大傑作シリーズ、ここに堂々の完結。当初は4部作として構想されながらも諸所の事情で3部にて完結となったが、今回は旧ソ連軍の全面協力の下、ノモンハン事件が日本映画界未曾有のスペクタクル・シーンとして構築されており、その中で運命に巻き込まれていく人間の尊厳が綴られていく。(増當竜也)

日本映画の良心と総力を結集して贈る完結の炎

とは、公開当時のコピーですが、こんな力のこもった言葉で今日の日本映画は作れるのだろうかと思うほど、当時の意気込みを感じるものです。一部?二部含めその豪華なキャッスティングには確かに当時の総力と言えるほどのバラエティーを感じ見ごたえがあります。三部の中心は、徴兵免除されていた五代家の次男俊介。目に余る反戦思想から遂に召集され、よりによって第23師団隷下部隊に配属、ノモンハン事件に遭遇する経緯が、この物語を完結へと一気に突き進んでいきます。前線の幕舎で辻参謀らに意見具申する柘植少佐が、「作戦の事は我々参謀に任せて、前線指揮官として任務をまっとうしてもらいたい」と一喝されるシーンは、まさしく今後数多の前線で同じく繰り返される象徴的な言葉です。客観的判断を軽視し、単に積極的な精神主義が横行していく様を、柘植少佐は五代俊介に「絵に描いた餅が本物に摩り替わる」と言って警告します。そして最後に拳銃と軍刀で戦車へ突撃するシーンはあまりにあっけないものです。戦闘を生き残った俊介が、凱旋して帰ってくる時に、俊介を追って満州までやって来た娼婦苫から一杯の水をもらい飲み干す時に、目を白目にして飲み尽くします。そして何事も無かった様に歩いていくシーンは、生きて戻れた喜びより、そのむなしさがよく現れています。ラストの軍人勅諭を読み上げながら集団火葬されるシーンは、まさにこの映画の完結の炎であることに気付くものです。
戦争と人間 第二部 「愛と悲しみの山河」
戦争と人間 第二部 「愛と悲しみの山河」
日活
price : ¥6,825
release : 2005/12/09

【商品詳細】

五味川純平の大河小説を原作に、巨匠・山本薩夫監督が映画化した戦争超大作の第2部。満州国を建国してアジア侵略を進める日本軍部と抗日パルチザンの戦闘が激化していく中、伍代財閥は大規模なアヘン密売に手を染めていた。そんな中、五代家の次男・俊介(北大路欣也)は人妻・温子(佐久間良子)との恋に走り、次女・順子(吉永小百合)の愛する耕平(山本圭)は反戦運動に身を投じていく。今回はさまざまな者たちの愛に焦点が当てられ、それが激動の流れの中でいかに狂わされていくかが情感豊かに描かれていく。もちろん日本軍部や財閥の謀略といった闇の要素の描出にも怠りはなく、一貫して戦後反権力の作品を撮り続けながら、一方ではメロドラマにも才覚を見せていたこの巨匠の資質が大いに醸し出されたものに仕上がっている。(増當竜也)

今夜はもういじめないで、と言わせてみたい

1971年作品、「スターウォーズ」サガと同等の量を擁す大河ドラマのエピソード3&4にあたる巻、時代背景は昭和11年(1936)の226事件前後、世界史が大きく大戦争の時代へ舵取りを変えてゆく前夜です、

第1作に続き浅丘ルリ子は後光が射すような美しさ、本作から登場の吉永小百合はそれほどきれいには撮られていない、特筆すべきは佐久間良子、画面から香りたつような人妻フェロモンには圧倒されます、当時未婚で30歳を過ぎたばかりでこのフェロモン横溢はいったいなんなんでしょう、本作の佐久間に比べれば現在の30前後の女優達は全員子供にしか見えません、北大路演じる伍代家次男の純情青年との不倫関係は姦通罪の存在した時代ならではの緊張感あふれるもので本作をメロ・ドラマとしても名作にしています、

本第2部は高橋英樹・浅丘、北大路欣也・佐久間、山本圭・吉永、加藤剛・栗原小巻という大スター4組にくわえ地井タケオとパルチザン女性、山本学・和泉雅子とそれぞれの恋愛模様が綴られた副題の「愛と悲しみ」に相応しい内容です、以上名前をあげた全員が現在もかつての美男美女の容貌を崩さずに大御所として活躍する現実には畏敬の念も感じます、

恋愛と交互に治安維持法の厳格な執行による左翼弾圧状況がかなりの時間をさいて描かれます、なぜこの昭和前期の時代に治安維持法が強力に執行されたか? 疑問の方もいるでしょう、「共産主義黒書 ロシア編 コミンテルン・アジア編」の2冊や「中国はいかにチベットを侵略したか マイケル・ダナム著」などを副読本にすると左翼弾圧の正当性が学習できるでしょう、

暁の脱走
暁の脱走
東宝
price : ¥4,725
release : 2004/09/25

【商品詳細】

戦争末期の中国中部戦線。敵の捕虜となって軍に送り返されてきた三上上等兵(池部良)は、慰安婦の春美(山口淑子)と激しい恋に落ち、ついには軍からの脱走を図るが…。 田村泰次郎の『春婦伝』を原作に、谷口千吉と黒澤明が脚色し、谷口が監督した戦争メロドラマの名作。軍隊の非人道性を戦後初めて告発した作品でもあり、その後の反戦映画にも大きな影響を与えたという意味でも記念碑的な作品といえるだろう。主演ふたりのはかない美しさもさながら、小沢栄太郎(当時は小沢栄)扮する残忍非道な軍人の姿も大いに印象に残る。同年度キネマ旬報ベスト・テン第3位。後に鈴木清順監督が本作のリメイク『春婦伝』を撮っているが、双方のテイストは大いに異なり、こちらも秀作に仕上がっている。(的田也寸志)

戦火の恋

田村泰次郎の原作『春婦伝』はもともと李香蘭を念頭において書かれたそうで、ぴったりの配役になってます。
 GHQの検閲のため、原作では従軍慰安婦の春美は従軍歌手に変えられていますが、すべてを捨てて命がけの恋に生きようとする女が生き生きと描かれます。山口淑子が大熱演で、女優としてのステップアップを果たしたといえましょう。
 極限状況での激しい人間関係は今見ても印象的で、心に強く訴えるものがあります。
大阪やくざ戦争 誤爆の代償
大阪やくざ戦争 誤爆の代償
GPミュージアムソフト
price : ¥4,935
release : 2007/03/25

多摩川少女戦争
多摩川少女戦争
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2003/08/29

タイマンを欠いたスケ番映画

東京都と神奈川県が境を接する二子玉川周辺では、全身黒づくめの世田谷ベルベット団と、赤ジャージの川崎ライオネス会が抗争を繰り広げている。そこへかつて一帯の不良少女を束ねていた伝説のスケ番・ナオ(小野麻亜矢)が3年ぶりに鑑別所から戻ってくる。両勢力に緊張が走る。だが、ナオが追い求めているのは、悲惨な運命に堕ちたという噂の孤児院時代からの無二の親友・ユカリ(平岩紙)の行方だった・・という、これは昔なつかしいスケ番映画の三池崇史的再生である。

赤のリーダー(柳明日香)が「中国残留孤児の子ども」という設定だったり、ナオが身を寄せる独立愚連隊のリーダー(松坂紗良)が「韓国人夫婦の養子になった孤児」だったり。地元やくざの組長・苫米地(とまべち)、略称ベッチ(松重象?)はロリコンで、少女たちを食い物にしようと企んでいる…。

企画としては面白いと思うし、これをゼロから起ち上げてなんとか劇場公開・DVD発売にまで漕ぎつけた監督・脚本の及川中(「日本製少年」「富江」)の努力には敬意を表するけれど、いくら魅力的なキャラクターを並べても、政治的な駆け引きに終始して肉体的アクションすなわちタイマン勝負を欠いたスケ番映画なんてクソでしょ。

まあ、児童ポルノ法の問題とかもあるだろうからハダカが出てこないのは百歩譲って認めるとしても、ヒロインとファム・ファタルが2人ともヒラメ系&深海系のブスってのは映画としてどうなのよ。それと政治抗争ドラマとしては世田谷署の刑事(石丸謙二郎)だけ出てきて神奈川県警が出てこないってのは片手落ちでは?

あと、どーでもいいけどケータイに「もしもし?」って出るやくざはいないと思うぞ。

亡国のイージス プレミアム・エディション
亡国のイージス プレミアム・エディション
ジェネオン エンタテインメント
price : ¥6,300
release : 2005/12/22

【商品詳細】

最新鋭の防空システムを搭載したイージス護衛艦「いそかぜ」に、沖縄米軍基地から盗まれた化学兵器「GUSOH」が特殊工作員によって持ち込まれたのだ。「いそかぜ」の先任伍長の仙石はその情報をつかみ、新入りの如月が工作員ではないかと、目星をつけるが、副長から離艦命令が。そのあと「いそかぜ」の全ミサイルの標的が東京に設定された。黒幕は対日工作員のヨンファ。彼の目的は?そして東京はどうなる? 福井晴敏の原作を「どついたるねん」「顔」などの坂本順治監督が映画化。海上自衛隊が史上初の前面協力などが話題だが、自衛隊に体験入学して役作りをした真田ほか、寺尾聡、佐藤浩市、中井貴一、岸辺一徳、原田芳雄などの豪華な役者陣の力強い芝居が、派手なアクションシーンに負けない、男たちの骨太なドラマを作り上げている。戦艦や兵器マニアも楽しめ、またアクションやドラマ好きも大いにうならせることのできる、エンタテインメント大作と言えるだろう。(斎藤香)

インタビューが微妙。

映画本編は、原作のテーマ部分を思い切って大胆に端折って、
『ザ・ロック』に『ダイ・ハード』をまぶして舞台を日本に移したような作りになっています。
アクション・戦闘シーンは相当に見ごたえあり。
ただ、少々大胆すぎて説明不足になっている部分も幾つかあります。
原作を読んでないと全部理解するのはちょっと難しいかも。
上映時間がもう一時間長ければ傑作になりえたでしょうね。
原作を読んでからイメージを補完するために見るのが一番良いですね。

特典ディスクに収録されているメイキングは凄いです。
とりわけ本物の護衛艦での撮影や、
実物大の巨大な護衛艦セットでの撮影は圧巻。
邦画にもこれだけのパワーがあるのだということを実感できるメイキング。
必見です。
ただ、キャストとスタッフのインタビューはちょっと…
質問の内容が映画のパンフレットを中心に映画公開前後にさまざまな媒体に掲載された数多くのインタビューとまったく同じ凡庸なものばかり。
質問が同じなら回答も当然同じ。
そのため、それらのインタビューに一度でも目を通したことがある人にとっては「そんなの前に聞いたよ」という感じでちょっと興ざめ。
その点を考えるともう少し安くても良いような気がしますが、
それにしてもこれだけ充実したメイキングさえあれば、この映画本編が好きになれた人にとっては悪い買い物ではないでしょう。
日本の悲劇
日本の悲劇
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/11/21

太平洋の嵐
太平洋の嵐
東宝
price : ¥6,300
release : 2001/08/21

特撮が立派です。

「太平洋の翼」に較べてですが、特撮が立派に思えます。実物大の飛行機は、プロペラの回転でカウリングがゆらゆらするなど、興ざめの部分もありますが過大な期待を抱くのはやめましょう。全体としては、淡白な語り口ですが誇張が少なく、お勧めです。
出口のない海 ガイドDVD 映画完成への熱き道のり
出口のない海 ガイドDVD 映画完成への熱き道のり
ポニーキャニオン
price : ¥2,940
release : 2006/09/06

実録・関東やくざ戦争2 修羅の代紋
実録・関東やくざ戦争2 修羅の代紋
GPミュージアムソフト
price : ¥4,935
release : 2005/06/25

赤い天使
赤い天使
角川エンタテインメント
price : ¥4,935
release : 2004/11/26

【商品詳細】

日中戦争さなかの昭和14年、さくら(若尾文子)は天津の陸軍病院に従軍看護婦として配属された。狂気としかいいようのない状況の中、彼女はモルヒネ中毒の軍医・岡部(芦田信介)に心惹かれていく。しかし、応急看護班として前線に向かったふたりは敵に囲まれ、やがてコレラの巣食う集落に取り残されてしまう…。 名匠・増村保造監督と若尾文子の名コンビが放つ壮烈な戦争ヒロイン映画。戦争という名の地獄の中、敵よりもまず女を襲おうとする患者ら男たちの魔手と戦い続け、さらには愛する男を自分の全存在をかけて護りきろうとするヒロインの美しさと気高さ、そして誇らしさが紋切り型ではない生の輝きを伴いながら際立っていく。凡百の反戦映画が束になってかかってもかなわない、まさに映画史上に残る傑作である。(的田也寸志)

テレビよ見習え!

★★★★★映画の凄まじいさは皆さんご存知の通り。でももう一度見直して欲しい!あの大スター若尾文子のアップが一つも無いのである。すべて引き画のみ。芝居のみで表現しているのである。今のテレビはタレントのサービス表情アップを多用する。テレビもデジタル化されレターボックスサイズになり、映画に近付きつつある。「赤い天使」を見て、表現とは何かを勉強してもらいたいのである。
黒木和雄 戦争レクイエム三部作DVD-BOX
黒木和雄 戦争レクイエム三部作DVD-BOX
ビデオメーカー
price : ¥13,230
release : 2006/09/08

【商品詳細】

2006年4月、惜しくもこの世を去った名匠・黒木和雄監督が、後期から晩年にかけて手がけて高い評価を得た、戦争を題材にした3作品を収録。『TOMORROW/明日』(88)は、長崎原爆投下前日の長崎市民の日常を描く。『美しい夏 キリシマ』(2003)は、黒木監督の少年時代をモチーフに、終戦間際のどこか狂える日本の様相をリアルに活写していく。『父と暮らせば』(2004)は井上ひさしの戯曲を原作に、敗戦後の広島で慎ましやかに生活する女性と、原爆で亡くなり幽霊となった父との心の交流を描くファンタジックなヒューマンドラマである。いずれも戦争批判と平和への祈りをベースに、しかしそれだけに留まらない人間の本質を静かに鋭く追及した傑作ばかりである。特典ディスクには、遺作となった『紙屋悦子の青春』のメイキングも収められている。(増當竜也)

きけ、わだつみの声
きけ、わだつみの声
東映
price : ¥4,725
release : 2004/08/06

脚色に違和感が・・・

素朴な感想ですが、脚色の仕方に違和感を持ちました。過剰な色づけは戦死者に対しても映画を観るものに対しても失礼ではないでしょうか?反戦色が過ぎると思います。反戦は現代の日本においてほぼ共通の価値観ではあるでしょうが、戦死者の方々が生前書かれたもののを読むと、多くの方はあの戦争の意義を信じておられた様に思いますし、懐疑的な見方ないし冷静に戦局を見極められた方も、戦士として誇り高く日本を愛しておられたと思います。彼らの思いをあるがままに受け止め敬意を持つのは今を生きる我々の義務です。そのことと反戦とは異質なものでしょう。素材にもう少し忠実に描いて欲しかったし、その上で戦争の是非を鑑賞者に問うべきではないかと思います。観終わってから暫くは腹がたってなりませんでした。
仁義なき戦い 代理戦争
仁義なき戦い 代理戦争
東映
price : ¥5,040
release : 2001/08/10

【商品詳細】

深作欣二監督の実録ヤクザ映画シリーズ第3作。今回は昭和35年から38年までの広島を舞台に、ヤクザ同士の血みどろの抗争を描いていく。広島最大の暴力団・村岡組の跡目をめぐって山守(金子信雄)と打本(加藤武)が対立。打本は広能(菅原文太)を仲介に神戸の明石組組長(丹波哲郎)に盃を申し入れるが、それを不快とした村岡は、山守を跡目に据えた。抗争に敗れた打本は神戸の明石組組長(丹波哲郎)の元へ逃れ、一方の山守は神戸の神和会と手を組んだ。かくして代理戦争が勃発していく…。 複雑怪奇に入り組んでいく男たちの思惑と行動を見事にさばく深作演出は、ここでも絶好調。シリーズの人気者(?)山守組長に匹敵するほど狡猾な打本役の加藤武も、味のある演技を披露している。(的田也寸志)

何回見ても、素晴らしい

DVD買って、台詞まで覚えちゃほど何回も見ました。
錚々たる有名俳優が大勢出演していますが、誰一人キャラが死んでいません。
すごく緊張感があり、最初から最後までもたつくところもありません。すごいテンポで一気に進みます。
 自分は5作中この作品が一番好きなのですが、理由はやっぱり成田三樹男の松永がとにかくカッコいいから。特に打本の事務所へ杯を返しに、広能、江田、松永が三人で乗り込むシーン は、最高です。(ちなみに4と5の広能と武田の対話シーンも大好きです。)
 結局上記の三人と山守、武田、槙原が一同に会するシーンは本作しか見れませんので、まだ見たことのない人は必見です。(昭和の日本映画の集大成だと思います)
 それにしても、他界された、成田、川谷両氏の活躍がもう見れないのは本当に残念であります。
陸軍航空戦記 ビルマ篇
陸軍航空戦記 ビルマ篇
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/07/21

北陸代理戦争
北陸代理戦争
東映
price : ¥4,725
release : 2003/06/21

深作最後のやくざ映画。

北陸の帝王と呼ばれた河内弘をモデルとした実録路線映画。本来「仁義なき戦い」の新シリーズ第4弾として企画されたものだったらしい。

実話に沿った話ではあるもののこの作品が「仁義〜」ほどのパワフルさが伝わってこないのはやくざ映画の限界を感じていた深作監督の心境を表しているようにも思う。深作さんの仕事は完全に雇われ監督にも思える(脚本は完結篇の高田宏治さんです)。

ですが、僕としてこの映画はスキャンダル的に興味のある作品です。映画の公開直後に主人公(松方)のモデルとなった河内組長が殺されてしまったのです。各登場人物の実在モデルと映画でのキャラクターを比較して事件の真相を探るのもいいかもしれません。山口組の二次団体・三次団体という複雑な組織構成の勉強にもなります。

ちなみにジャケットに載っている渡瀬恒彦さんは映画に出てきませんので(撮影途中にケガをして降板)渡瀬恒彦さんのファンは購入注意です。

支那事変海軍作戦記録
支那事変海軍作戦記録
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/07/21

十六歳の戦争
十六歳の戦争
エスピーオー
price : ¥5,040
release : 2004/02/27

【商品詳細】

有永(下田逸郎)は、たまたま訪れた愛知県豊川市でひとりの少女あずな(秋吉久美子)と知り合った。あずなの父親(佐々木孝丸)はこの重工業地帯の大工場幹部であるが、彼女の家には戦時中、軍の工場技術者であり、終戦記念日が近づくと錯乱する叔父(ケーシー高峰)も同居している。そして有永は、かつて挺身隊隊員だったあずなの母・保子(嵯峨三智子)に自分の母の面影を見るのだが……。 アメリカ軍の爆撃によって命を奪われた愛知県豊橋市軍需工場地帯の勤労女子生徒たちの慰霊のため、地方自治体が出資して作り上げた作品。しかし実験映画界で名を馳せる松本俊夫監督は、これを単なる慰霊の域にとどめるのではなく、現代ならではの批判精神と実験精神をもって、一見平和でありながらも、その実、戦争の重い傷跡を隠しながら生きる人と街の欺瞞をも前衛的に捉えている。フォークシンガー下田逸郎の映画出演も話題ではあったが、それよりもこれが映画デビューとなった秋吉久美子の、ヌードも辞さない初々しい魅力のほうが、現在では語り草になっている。1974年に完成したものの、実際の公開は76年まで延ばされた、いわくつきの意欲作でもある。(的田也寸志)

夢かうつつか。

豊川海軍工廠の大爆撃が長崎と広島の原爆の間にあって意外とクローズアップされていないという事実は今回はじめて知りました。
その豊川が舞台です。そのため自治体などの協力体制もあり、爆撃や慰霊祭のシーンはかなり迫力があります。

また主役のふたり、秋吉久美子さんはこの映画が初主役で初ヌードらしい。下田さんは東京キッドブラザースの「黄金バット」などのミュージカルの音楽担当してましたね。この映画でも音楽担当です。

この上映まで長い期間かかったというのは映画をみればわかると思います。自治体の趣旨とちょっと違ったものになっていたのでしょう。しかし主人公の母が乗り移ってどうしても会いたい人に会う、という設定を「能」の形そのままに再現しました。最初と最後が対になっていると思います。魂はその人のことを思い出してくれる人がいるだけで永遠に不滅なんですね。素晴らしい。

大東亜戦争と国際裁判
大東亜戦争と国際裁判
バップ
price : ¥3,990
release : 2005/07/21

【商品詳細】

昭和16年秋、対米戦の危機に見舞われた日本は、アメリカからハルノートを提示されて交渉決裂。東條英機総理大臣(嵐寛寿郎)は戦争の決意を固め、12月8日の真珠湾奇襲によって太平洋戦争が始まった。やがて昭和20年8月15日、日本は敗戦。米軍が進駐し、東京にてA級戦犯を裁く極東国際軍事裁判が開催される……。開戦時の首相・東條英機を主軸に、太平洋戦争と東京裁判の全貌を描いた戦争大作。前半では戦争の流れを、その後は東京裁判の真相を、それぞれ日本を肯定した立場から作られているのは、戦後10余年にして驚きの内容ではあるが、東京裁判がいかに勝者の論理で塗り固められたものであったかを堂々と描いている点は認めてよく、意外と史実にもかなり忠実ではある。東條もここでは実直な悲劇の人物として描かれているが、アラカンが演じているのだから、そういった印象になって当然であろう。企画としての思想に異を唱える向きはあるだろうが、映画としての堂々たる姿勢には敬意を払いたい秀作。監督は新東宝戦記映画の雄・小森白で、これは間違いなく彼の代表作のひとつである。(増當竜也)

海軍戦記
海軍戦記
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/11/21

帝国海軍勝利の記録
帝国海軍勝利の記録
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/11/21

新東宝名画傑作選 DVD-BOXI 太平洋戦争編
新東宝名画傑作選 DVD-BOXI 太平洋戦争編
バップ
price : ¥9,450
release : 2005/07/21

新東宝特撮陣の心意気

ここに収録されている作品は以前は単品で発売されていました。
今回このような形で手に入れやすくなったのは非常に喜ばしい事です。
収録されている三作品はどれも秀作ですが、特に「戦艦大和」
は力作です。大御所の東宝が戦後本格的に特撮を使用した作品
「太平洋の鷲」を製作する以前にこのような大作が
新東宝によって製作されたのは驚きです。
邦画戦争映画のファンの方には是非とも購入を
お勧めいたします。
陸軍特別攻撃隊
陸軍特別攻撃隊
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/11/21

零 ゼロ
零 ゼロ
ジーダス
price : ¥3,942
release : 2005/02/25

早送りで観ても...?

タイトルに惹かれてレンタルしましたが、ストーリーは盛り上がりに欠け、戦闘シーン、ましてや零戦が飛んでいるシーンもほとんど無く、杉浦太陽はじめ若手の演技力の無さばかりが目立つ作品でした。
多分、これなら初めから声なしの倍速早送りで観ても、大差無かったかも?
ツッパリ・ハイ・スクール4 広島代理戦争
ツッパリ・ハイ・スクール4 広島代理戦争
ジーダス
price : ¥3,990
release : 2006/10/27

ハワイの夜
ハワイの夜
ビデオメーカー
price : ¥5,040
release : 2003/07/25

富士に誓う 少年戦車兵訓練の記録
富士に誓う 少年戦車兵訓練の記録
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/07/21

また逢う日まで
また逢う日まで
東宝
price : ¥4,725
release : 2004/09/25

自然に涙が

ガラス越しの接吻の場面が 有名ですね。
はじめて観ましたが ラストのシーンで自然に涙が出ました。
戦争中、このような家族もあったのだろうな。また男と女の出会いとすれ違いも
あったのだろうなぁと古き時代に思いを馳せて観ました。
今の時代にそぐわない映画なのかもしれませんか でもやはり美しい。
戦線二万粁
戦線二万粁
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/11/21

太平洋戦争 謎の戦艦陸奥
太平洋戦争 謎の戦艦陸奥
バップ
price : ¥3,990
release : 2005/07/21

【商品詳細】

昭和17年6月のミッドウェイ海戦敗退の際、さしたる活躍もできなかった戦艦陸奥は、その後瀬戸内海沖に碇泊したまま出撃命令も出ず、乗組員たちの不満は募る一方であった。そんな折、乗組員のひとり伏見少佐(天知茂)は将校倶楽部のマダム美佐子(小畠絹子)らと知り合う。実は美佐子の正体はスパイであり、戦意喪失のために仲間たちとともに陸奥の爆破を目論んでいたが、彼女は伏見を愛してしまい……。昭和18年6月8日、瀬戸内海沖で謎の爆沈を遂げた 戦艦陸奥。虚実を交えてその真相に迫った太平洋戦争秘話。スパイ映画とメロドラマの要素を入れ込むことで、娯楽映画として盛りだくさんの内容にはなっている。監督は『明治大帝と乃木将軍』『大東亜戦争と国際裁判』など新東宝戦争映画の旗手として知られる小森白。(増當竜也)

このタイトルはちょっとなぁ

1960年作品、

戦艦陸奥(むつ)爆発沈没事件に取材した戦争サスペンス・ドラマ、

この題名はちょっといただけないと思う、事情を知らない人には陸奥とは東宝映画「海底軍艦」のような秘密兵器を想像してしまうのではないかしら、より正確に題すれば「戦艦陸奥・爆沈の謎」とでも表するべきもの、

陸奥は長門ともに武蔵・大和竣工までは大日本帝国海軍の旗艦だった当時世界最大の戦艦、劇のとおり、昭和18(1943)年6月に瀬戸内海停泊中に沈没している、吉村昭「陸奥爆沈」新潮文庫が事情に詳しく触れている、陸奥爆沈は緘口令がしかれ国民には戦後まで知らされず、スパイによる破壊活動説は当時徹底して調査されたが否定されていることを知ったうえで鑑賞した方が娯楽映画として楽しめると思う、

修羅のみち(4)北九州代理戦争
修羅のみち(4)北九州代理戦争
ラインコミュニケーションズ
price : ¥3,990
release : 2006/05/20

聖戦3年/聖戦4年
聖戦3年/聖戦4年
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/11/21

裏麻雀勝負!20年間無敗の男 雀鬼4 麻雀代理戦争
裏麻雀勝負!20年間無敗の男 雀鬼4 麻雀代理戦争
竹書房
price : ¥3,990
release : 2002/12/14

コレヒドール総攻撃
コレヒドール総攻撃
ビデオメーカー
price : ¥3,990
release : 2004/07/21

新 仁義なき戦い BOX
新 仁義なき戦い BOX
東映
price : ¥15,120
release : 2003/04/21

仁義なきシリーズ全て収納!

五部作を持っていたのでこの収納BOXは嬉しかった!

で、「新・仁義なき戦い」ですが、個人的には一作目の三好万亀男が好きです。第一部後半(同じ佐々木哲彦射殺事件)のリメイクですが、関(松方)と野崎(室田)を登場させたことによって(2人ともちゃんとモデルがいます)真実的にはこちらのほうが詳細です。最初のシーンで山守さんが青木の女をオメッチョ盗人する事件も実話に沿っています。

それとシリーズ初登場若山富三郎、安藤昇なんかもカッコいいですよ!

その後のこのシリーズは九州に舞台を変えてそれまでの群像劇から殆ど文太さん個人主体の物語に変わってしまいました。さらにほぼフィクション化してしまったので緊迫感欠けるのですがカーチェイスシーンなんかもあって深作アクションの真骨頂が観られます。「組長の首」の山崎努さんの演技(深作監督も絶賛)も見どころです。

戦場のメリークリスマス
戦場のメリークリスマス
ポニーキャニオン
price : ¥2,625
release : 2003/08/20

【商品詳細】

太平洋戦争下のジャワ山中に建つ、日本軍の連合国軍捕虜収容所。そこでつづられる日本とイギリス双方の軍人たちの確執や奇妙な友情、そして残酷かつ美しい愛情の日々。大島渚監督が日英合作で描く、戦争ヒューマンドラマの傑作である。 キャストを見ても、デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、トム・コンティ、ジョニー大倉、ジャック・トンプソン、内田裕也など豪華多彩。それぞれが持ち味をフルに発揮しながら、極限状態に置かれた男たちの心情を赤裸々に表現している。ラストで「メリークリスマス、ミスター・ローレンス」と唱えるビートたけしの大映しの笑顔は、映画史上に残る優れたショットでもある。坂本による音楽も大ヒットするとともに、世界的に高い評価を得た。(的田也寸志)

私達日本人にとっての『大いなる幻影』

 この映画の撮影が始まった時、監督の大島渚監督が、「ジャン・ルノワール監督の『大いなる幻影』の様な映画を撮りたい」と言って居た事を覚えて居る。(『大いなる幻影』は、ジャン・ルノワール監督が、第一次世界大戦中、ドイツの捕虜と成ったフランス兵達の人間模様を描いたフランス映画の名作である。)その『大いなる幻影』の最後で、脱走した二人のフランス兵が、こんな会話を交わす場面が有る。??「この戦争が、最後の戦争に成るかな?」「お前の幻想だよ!」??『大いなる幻影』と言ふ題名は、この会話から取られた物である。
 この作品が、『大いなる幻影』に並ぶ作品と成ったかどうか、観る人の意見は分かれるだろう。しかし、少なくとも、あのラスト・シーンだけは??ハラ軍曹(ビートたけし)の顔が大写しにされるあの場面だけは、??『大いなる幻影』のラスト・シーンに十分匹敵する場面に成って居ると、私は思ふ。

(西岡昌紀・内科医/61回目の終戦記念日に)
修羅がゆく 10 北陸代理戦争No Operating System
修羅がゆく 10 北陸代理戦争
ラインコミュニケーションズ
price : ¥4,935
release : 2003/11/20

飼育
飼育
ポニーキャニオン
price : ¥3,990
release : 2000/09/20

重いです

太平洋戦争末期の困窮した山村を舞台にして、日本人社会の戦争責任をテーマに描いた大島渚の力作。テーマ自体が大きなもので、しかもそれを力押しに押した映画でありながら、決して図式的、観念的な絵解きだけの映画にはなっていないのが立派です。これは、脚本(あるいは原作?)の段階から、登場人物の性格づけが巧みであったこともあるでしょうが、俳優陣の好演によるところが大きいでしょう。
 村の顔役(本家)を演じた三國連太郎、その妻の沢村貞子、分家の加藤嘉、山茶花究(絶品)、そして子役達。かれらは、日本人のある種のタイプ(都会生まれで20代までの人には分からないかもしれませんが)を実にリアルに体現しています。そして、かれらの演技が血の通ったものであるため、この映画は、戦争責任という範囲を越えて、さらに人間や共同体の根本的な「悪」まで突いているように思われました。すなわち、「それぞれが被害者と加害者の側面を持ちながら自分を被害者としてしか見ず、罪に対する責任を認めようとしない。罪を逃れきれない状況となれば、責任は立場の低い者、死んだ者、そしてよそ者(外国人)に押し付けられる」、そうした構造的な無責任です。
 しかし、こうした人間や共同体がリアルに描かれているということは、彼らの貪欲や卑劣、卑屈がそれだけ生々しく観る者に迫ってくるということです(半端でない!)。結果として、映画は異様な重さと迫力を持つものになりました。正直、敬意は払いますが繰り返し観たい作品ではありません。
 あと、画質について一言。画面はモノクロで、まあ良いのですが、一部シーンで影の部分が白く浮く(曇る)デジタル特有の不良現象(ちゃんと名前があると思うのですが分かりません)が起きていました。マスターが良くなかったのかもしれませんが、市販ディスクでお目にかかったのは初めてです。
軍神山本元帥と連合艦隊
軍神山本元帥と連合艦隊
ジェネオン エンタテインメント
price : ¥4,725
release : 2001/01/25

再度の鑑賞

阿川弘之氏の「山本五十六」を読み、再度、本DVDを鑑賞。
時代劇のスターであり戦後「山本五十六」を演じた大河内伝次郎、
また、東宝の提督役常連の三船
いい出来の映画と思えた。(実写もいくつか話の展開と異なるものがあったし、特撮シーンはいささか見劣りはする。)

ワシントン、ロンドン軍縮会議後の条約派粛清の中で親友である
堀を失うも、三国同盟反対でその立場を米内・井上両提督と堅持し
日米和解の道を求め献身した長官。一度、戦争となればその
海の守りの長として自己の責任に忠実に生きた方。

今の日本にいるかしら?こんな気骨のある武人が、否、日本人が・・・

戦場のメリークリスマス
戦場のメリークリスマス
ポニーキャニオン
price : ¥4,935
release : 2000/10/18

「異なる文化」へのまなざしと受容

この「戦場のメリークリスマス」は私が中学生の時にみた記憶がある。当時は坂本龍一の音楽への関心から足を映画館に運んだのだが、熱帯の重たい空気感とフィルムの色彩、音楽の美しさが印象的であった。ほぼ20年経過した今、改めて観直してみたが、多分に今日的な主題を持つ映画であると感じた。
本作は太平洋戦争末期における熱帯の島の捕虜収容所という閉鎖的な環境が舞台だが、そこでは過酷な戦争という環境において異なる文化的価値観(例えば、西洋と日本、キリスト教と国家神道、それらを背景としたセリアズの「罪」の意識とヨノイの「恥」の意識)を持った人々との対峙と葛藤が描かれている。この映画が優れているのは、その音楽や映像の美しさに加え、悲しい結果にもかかわらず異文化への理解を予感させるエンディングとなっている点であり、それを男女の愛情という月並みな枠組みに落とし込むのでなく、「文化の異質さと受容そのもの」を純粋に浮上させんがために、逆説的に戦争という価値観がぶつかりあうリアルな場とホモセクシャルな同性同士の交流が選択されたのではないかとさえ思える。この互いが異なる文化に立脚していても、それでも理解と受容は可能なのだというテーマはまさに今日的だ。
現在、日本では太平洋戦争時の映画が数多く制作されるようになっているが、同様に戦時中が舞台となっている「戦場のメリークリスマス」との質や内容の隔たりはどうであろう。昨今の戦争映画にお決まりの「愛するモノの為に死す」という構図の陳腐さについてはコメントしようもないが、問題なのはそういった構図の映画を受容する現在の日本の文化状況だ。その傾向に不安を感じるのは私だけではないだろう。おそらく現在、必要なのは「同質の文化」の称揚ではなく、まさに、本作「戦場のメリークリスマス」で描かれているような「異なる文化」へのまなざしと受容であるというのに。
君を忘れない
君を忘れない
ポニーキャニオン
price : ¥2,625
release : 2003/08/20

【商品詳細】

太平洋戦争も終わりに近い1945年、夏。海軍航空隊のエリート望月大尉(唐沢寿明)は、特攻作戦への反発から302特別飛行隊を結成し、7人の個性的パイロット(木村拓哉、反町隆史、松村邦洋など)を集結させるが…。 『君は僕を好きになる』などで知られる渡邉孝好監督が、戦時下の若者たちの姿を描いた戦争青春映画。長髪とマフラーを巻くことが許された海軍パイロットが、当時若者たちの憧れの最先端であったことを強調すべく、キムタクがポニーテールで登場し、現代若者言葉を使うなど、従来にない奇抜な設定をあえて取り入れたことで、戦争映画ファンの間では疑問視する声が多かったが、逆に当時の戦闘機パイロットなど戦争体験者たちからの多くは絶賛された。かっこよくなりたい、もしくは女の子にもてたいからパイロットをめざしたという戦時中の男の子たちの想いが、今の若者たちの想いと何ら変わりはなかったことだけは、きちんと描かれていたという証左ではある。(的田也寸志)

まわりの評価は低いのですが・・・

私はこの映画が大好きです。泣けるシーンが多々あります。たしかに現実の特攻隊よりもカッコ良く描いていると思います。配役も色男ばかりですし、嫉妬心も分かります。

しかし、戦争映画をドキュメンタリーとして描くか、ドラマチックに描くかは製作者の感性ですので、現実を見たい人には不向きですし、もっと泥臭い戦争映画は多々あります。

この映画は、戦争の悲惨な内容を伝えたいというよりは、将来になにを残したいのか、この映画を見た人に、これからの日本がどういう方向に向かうべきなのかを伝えたいのではないかと私は感じました。

私は、戦争マニアではなく、これからの日本を考える若い世代の人たちに見てもらいたい作品だと思います。
太平洋戦争 謎の戦艦陸奥
太平洋戦争 謎の戦艦陸奥
ジェネオン エンタテインメント
price : ¥4,725
release : 2001/01/25

戦艦陸奥を狙う敵国スパイの暗躍

戦艦陸奥の謎の爆沈という第二次大戦中の史実を題材にした歴史ミステリー。
陸奥の泊地に暗躍する、ドイツ軍将校になりすましたスパイ、謎の美女らが、あの手この手を使って陸奥乗組員たちに近づいていく様子が息詰まるような緊迫感を持って描かれている。
若き日の菅原文太の海軍将校姿は実に格好よい。
戦艦大和
戦艦大和
ジェネオン エンタテインメント
price : ¥4,725
release : 2000/08/25

男たちのヤマトより好きです。

昭和20年代の作品だけあって、役者も戦争経験者ばかりなので、演技が真剣です。
作品の教導として、大和の副長が参加してます。
それだけでも、最近の戦争映画とのリアリティの違いが判ると思います。
さらに、モノクロがリアリティを増します。
もし、今のCGがこの時代にあったらもっと素晴らしい映画になったと思います。今、話題の男たちの大和よりも私は好きです。
もっと、この映画が多数の人に観て貰いたいです。
あゝ特別攻撃隊
あゝ特別攻撃隊
大映
price : ¥4,935
release : 2001/05/25

【商品詳細】

太平洋戦争末期、神風特別攻撃隊に選ばれた野沢少尉(本郷功次郎)は、茨城基地で出撃のその日を待ちつつ、さまざまな仲間たちと交流していく。そしていよいよ出撃前夜、野沢は愛する令子(野添ひとみ)に会うため、東京へ赴くが……。 特攻隊隊員の雄雄しくも哀しい青春を描いた戦争映画。純愛を貫こうとする者、悠久の大義に生きようとする者、身重の妻を残していく者、死に直面しながら、限りある命を精一杯燃やし尽くそうとする当時の若者たちの姿は、世紀を超えた今でも胸を打つ。当時の大映若手スター総出演。ヒロイン野添ひとみの可憐さも印象的だ。監督の井上芳夫はこれがデビュー作で、初々しくも凛々しい演出を披露している。その後彼は『女賭博師』シリーズで名を挙げることにもなった。(増當竜也)

実録・山陽道やくざ戦争 覇道
実録・山陽道やくざ戦争 覇道
GPミュージアムソフト
price : ¥4,935
release : 2004/10/25

実録・山陽道やくざ戦争 完結編
実録・山陽道やくざ戦争 完結編
GPミュージアムソフト
price : ¥4,935
release : 2004/11/25

海兵四号生徒
海兵四号生徒
大映
price : ¥4,935
release : 2001/06/27

海兵を知るならこのDVD

海兵を知りたいならこのDVDがお勧めです。言葉遣いからしきたりまで、史実に忠実に再現されています。しかし結末はそれまでの緊張した場面と相反しあっけなく、はっきり言って残念な終わり方になってしまっているところが、5つ星にできなかった理由です。
五人の突撃隊
五人の突撃隊
大映
price : ¥4,935
release : 2001/06/27

戦場のメリークリスマス
戦場のメリークリスマス
ポニーキャニオン
price : ¥3,990
release : 2004/01/21

【商品詳細】

太平洋戦争下のジャワ山中に建つ、日本軍の連合国軍捕虜収容所。そこでつづられる日本とイギリス双方の軍人たちの確執や奇妙な友情、そして残酷かつ美しい愛情の日々。大島渚監督が日英合作で描く、戦争ヒューマンドラマの傑作である。 キャストを見ても、デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、トム・コンティ、ジョニー大倉、ジャック・トンプソン、内田裕也など豪華多彩。それぞれが持ち味をフルに発揮しながら、極限状態に置かれた男たちの心情を赤裸々に表現している。ラストで「メリークリスマス、ミスター・ローレンス」と唱えるビートたけしの大映しの笑顔は、映画史上に残る優れたショットでもある。坂本による音楽も大ヒットするとともに、世界的に高い評価を得た。(的田也寸志)

滅びの美学といえばちょっと違うが。


邦画歴代トップ10には絶対入れなくちゃならんですよ、やっぱ。
監督としてのビートたけしにはどれも失望しているクチなんだが、
戦メリ出演の彼は素直に良かった。ツービートの漫才くらい良かった。

ココでの日本軍師団はどうあがいても負け戦であることを自覚しているのね、すでに。
坂本龍一も他の演者もそのジレンマを憂いの表情で巧くにじませていた。
一方の捕虜は捕虜で、やはり自分達の戦勝を見越している。
「おまえら、負けだぜ。でもなんか惜しい奴らだなあ」みたいな視線。
そこの屈辱的優越を、お互いが非戦闘員、つまり「市民」として解消に動いているのね。

個人の意思を奪い取られた戦場で、かすかなレジスタンスが沸き出でる。
クリスマスおめでとう、と声を掛けるビートたけしの悲しい笑顔がそのすべてを総括する。
テーマ曲といい、異色キャストといい、ドラ猫ロックの大島がよくぞこの繊細な演出に
耐えたことだと、賞賛したい。


海軍兵学校物語 あゝ江田島
海軍兵学校物語 あゝ江田島
大映
price : ¥4,935
release : 2001/05/25

【商品詳細】

太平洋戦争が熾烈を極めていた昭和17(1942)年12月、瀬戸内海・江田島の海軍兵学校に石川(小林勝彦)らは入学。小暮一号生徒(本郷功次郎)ら先輩の厳しい指導、村瀬(野口啓二)との友情、そして教官の娘・由美子(仁木多鶴子)への淡い想いを経ながら、石川は訓練に勤しんでいく……。 戦時下、日本中の若者たちの憧れでもあった江田島の海軍兵学校を舞台に、当時の青春群像を描いた作品。原作は芥川賞作家の菊村到。時の大映若手スターが多数出演しているが、そのさっそうとした風貌など、今の若手俳優にはない精悍さに満ちている。また冒頭とラスト、亡き戦友たちの亡霊が現れ、回想形式でドラマが進んでいくあたり、どこか死臭も漂う作りとなっている。監督の村山三男はこの後も大映戦争映画路線の主翼となって活躍した。(増當竜也)

東京戦争戦後秘話
東京戦争戦後秘話
ポニーキャニオン
price : ¥3,990
release : 2000/10/18

自主映画万歳!

大島渚が自主映画のメンバーと撮った快作である。自主映画さえも闘争の一部としてしまうのは大島渚らしい。出演は素人だが、自己闘争を白昼の幻想のように追い求めて行くのは、見所満点である。学生闘争、性の開放、映画制作の息詰まりを見事に描いている。
戦争と人間 DVD-BOX (初回限定生産)
戦争と人間 DVD-BOX (初回限定生産)
日活
price : ¥26,250
release : 2005/07/21

【商品詳細】

軍国主義が台頭する昭和初期、新興財閥の伍代一族は軍部の中国大陸侵略に乗じて利を得るべく暗躍し続けていく。徹底抗戦する大陸側のパルチザンや、国内の左翼勢力、そして伍代一族内でも勢力拡大をめぐって確執が生じるなど、さまざまな人間たちがうごめき、さけび、すべてが戦争の渦の中へと巻き込まれていく。五味川純平の大河小説を巨匠・山本薩夫監督が合計9時間を越す長尺とオールスターキャストで堂々描いた戦争スペクタクル大作三部作。ここでは日本軍の行いをはっきり侵略と定義して、観る者すべてに問題提起を促しつつ、しかしあくまでもエンタテインメントの姿勢を崩すことのない超ド級の娯楽大作として屹立している。第3部『完結篇』では旧ソ連軍の協力を得て、ノモンハン事件の壮大かつ過酷な戦場を再現。およそ日本映画ではお目にかかれない圧倒的スケールで見るものを圧倒する。本DVDボックスには全三部作および出演者インタビューなどの特典ディスク、そして日本映画音楽の巨匠・佐藤勝による三部作のサウンドトラックCDを封入している。(増當竜也)

圧倒的迫力

 「人間の条件」と同じ原作者の小説の映画化だが、スケールはこちらの方が大きい。戦争の原因を1928年にまでさかのぼっているのはあるいは「東京裁判」を意識してのことかもしれない。よく善悪が分かれれすぐるとの評価を見かけるが、私はそんなことはないと思っている。話の中心の財閥の当主の伍代由介などはにわかに判じかねるキャラクター。滝沢修の存在感ある演技が物語に幅を持たせているように思う。左翼運動に関わる青年なんかはちょっと理想を追いかけているような感じはなくもない。それは山本薩夫監督の内面の何かがあるのかなと忖度してしまう。「工場のアイツ」という詩の朗読のシーンがあるが、あれは原作にはないもの。自分もかくありたかったということなのか。あの遊覧船のシーンはその昔助監督としてついていた「乙女ごころ三人姉妹」(1935)のシーンに何故か似ているような気がする。
 この映画は日活の有り様が出演者で知ることができる。第1部は往年のスター(石原裕次郎や松原智恵子など)が顔をだしているが、完結篇には絵沢萌子、片桐夕子それに山科ゆりといったロマンポルノで活躍した女優が登場している。日活そのものの曲がり角を如実に表している。
戦場に咲く花
戦場に咲く花
ポニーキャニオン
price : ¥3,990
release : 2003/12/17

戦場に咲く花

まず最初、緒方直人さん演じる少尉の、親しい上官に対してと、赴任した現地の駅長達に対しての、表情や視線が、見ていて嫌悪感を抱くほどに異なっていて、印象深かった。その表情、演技があってこそ成り立つ映画だと思う。

明らかな彼の被害者も存在するし、この映画で悪役というならまずその主人公なのだが、だからといってどこまでも極悪な人間、または狂人としては描かれてない気がする。人に謝る気持ちも持っているし、ちゃんと笑ったりしている。どこでどうして彼が折れ曲がってしまったのか、なぜああいう出来事が起きなければならなかったか、というのを問う映画だと思う。
流血とかそういうことだけでなく、本当につらい場面があるからこそ、幸福な場面や美しい風景がより一層際立って見えてくる、ということがあるというのが解る。そのあたり、例えば『戦場のメリークリスマス』、共通する部分があるかも知れないと思いながら見ていた。

まず、なんでも派手さがあるものについ目が行ってしまいがちだが、この作品は、それがなくてもとても強く残るものになっている。勿論見ていて明るく楽しい気持ちになるような作品ではなかったが、筋の通った完成度の高いものだと思う。

原題「ひまわり」の映像も印象的。

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