Author:pokotan31 FC2ブログへようこそ!
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大沢たかおが演じる主人公のすぐにキれる人物像は現代を象徴する若者の姿。崩壊した家族という「共同体」と社会に出ることの出来ない「内向的な」主人公の妹(井川遥)、女装する父親(森村泰昌)は「父性」の消滅、不在の母親(銀粉蝶)は失われた「安定」と今の日本の抱える社会的現象をすべてと言っていいほど盛り込んでいる。ここまで露骨にやってしまうと作家辻仁成は映画を「記号的に」撮るということを意識的にやっていることがわかる。
私がとりわけ注目したのは「カット」である。これほど撮り方がヨーロッパ的な日本監督は他に北野武や黒沢清を想起させる。無駄にカットをわらず、見せるべき情報量を巧みに見せている。こうした映画を撮っていれば必ず映画監督の地位を確立できると思う。これからの辻監督に期待したい。
是非、多くの人に観ていただきたい作品です。
博も、非常識人の寅さんに対して、一般常識人の権化、お笑いとは無縁、というイメージがあるが、自ら『母親関連の言葉は駄目』と禁句を作っておきながら、『こないだお袋が……』と言い出すあたり、立派な喜劇人である。 してみると、寅さんと博は、実は似たようなものなのかも知れない。
ミヤコ蝶々もよかったし、東野英治郎もよかった。せっかく釣れたウナギを持って行った場面は、泣けた。私は素直に、泣く。 ラストの、寅さんと母親とのシーンもよかった。なんだか微笑ましい感じ。
田中が演じる螢子が沢田が演じる三郎との付き合いの悩みを寅さんに打ち明けるときに、よけいな世間知を持たないと言う意味で純粋な寅さんが「惚れ合っているんだろ、それじゃ幸せなんだろ」と、螢子にいう。妹の桜が「結婚て女にとってもっと現実的なものなのよ。お兄ちゃんには分からないは、経験がないんだから」と寅に言うと、怒って「どうせ俺にはわからないよ」と、すねて二階に上がって行く。螢子が「寅さんに叱られちゃった」と言って引き取る場面がプロポーズの前に設定されていて、山田監督のメッセージを巧みに導入している。
私が論じたいのは田中裕子の魅力である。「湯の平」温泉での寅さんとの出会い、そこには平凡なOL螢子を演じる田中が実に新鮮である。山田洋次の映画がそうであるように、日常性の中で性的な部分は極力抑えられている。田中が演じるのは休暇の九州旅行を楽しんでいる庶民的な可愛い女性の姿である。実に現実的に真実味を込めて演じている。湯の平の旅館や周辺の風物を背景に実にありそうな旅姿を演じる力は、その演技の単純さが逆に強く田中の俳優としての成熟を示している。
田中の持つ空間感覚は、平均的な日本人のそれよりも少し狭く人間臭い。懐に一気に飛び込んでしまう。それは相手をかすかに当惑させる。それを救うのがあの田中特有の微笑なのだ。この感覚は演じられているものではなく、田中裕子特有のものだ。このような女優を持った我々は幸福だ。
例を挙げる。螢子が三郎と付き合い始め、そのせいで縁談が断られ、家族から問いつめられる。その時、三郎との仲を心配した寅さんが電話をかけてくる。柴又に向かう螢子。駅で出迎える寅。寅に気付いて手を振る螢子。螢子は寅さんの右手に両腕を絡める。胸に抱き込む感じである。その時、渥美清が一瞬、戸惑う。「寅さん」ではなく、俳優渥美清が!そして、割れんばかりの螢子の微笑。田中裕子の魅力が遺憾なく発揮される場面だ。この場面だけでこの映画は見る価値がある。寅と螢子は柴又の参道を歩き、午前様に出会うが、寅さんは螢子の手を握っている。寅さんは当惑して「深く反省しています」という。事情が飲み込めず当惑する螢子の表情は、直前の太陽のような破顔と対照的で現実感があると同時に、美しい。
渥美清をもかすかに当惑させる微妙な距離感覚は、それに伴う魔法のような微笑とともに、「寅さんシリーズ」の中にも見事の生かされている。
ただ『魔性の夏』はお岩さんを独自解釈した異色作で趣がかなり異なる。鶴屋南北の原作を読んだことはないが、ホラーというわけでもなく、映画を見る限りやや混沌としたストーリーで、サイケな感じだ。石橋蓮ニが好演しているが、微妙な不気味さと後味の悪さが残る作品。
できれば『魚影の群れ』と『時代屋の女房』の二作品だけで一本分ぐらいの値段で販売してほしかったよ、松竹さん。
個人的にはメイキングを観たくありません。これは作り話なんだよーと制作者サイド自らが映画をぶち壊している気がします。確かにそうなんですけどね…。それに特典映像はあったほうが嬉しいし。観客はわがままです。
観る人それぞれの経験にも左右されることですが、雰囲気への没入感はかなり高いと思います。ぴったりはまるのは40代前後の方でしょうか。それ以外でも青春に過去を感じる世代ならグッときます。見方も「あんな感じだったなぁ」と懐かしむのが合っています。確かに山はないけれど、だからこそ懐かしい。清々しさを求めているならお勧めです。
主役である菅野美穂の演技は何の問題もありません。実力は発揮されています。役どころは何に於いてもいい加減な女の子。良くも悪くも今風女の子を巧く演じています。彼女の成長が今作品の見どころとなっています。共演者は地味目ですが、個性は出ていて良好。宮村優子さんの演技が良い方向で抜けています。教官役の方も朴訥した感がありますが役にはあってます。
ただストーリーはメリハリが小さく、ライバルは居るものの、対比の場面が少なくてストーリーを盛り上げきれてません。元々一人前の自衛官になるというのが目標ですから、これ以上の盛り上げようも無かったんでしょうが。音楽もこれといって印象に残りません。兵器考証は完璧です。64式小銃の分解シーンなど、おそらく他の映画ではやってないでしょう。使われているのはTOP製の電動ガンを改造したもののようですが、本物と見分けは付きません。
菅野美穂ファンは持っていて損はありません。この人は巧いですね。
誰が誰を騙してるのか、誰が何を欺いているのか。真実は何なのか、本当の気持ちはどうなのか。
観てて本当に気持ち良い騙され方が出来る、そんな映画でした。
連絡方法から身代金の受け渡しまで、これだけでも十分な出来です。それに加え、主人公2人の揺れる気持ちと駆け引きが見所です。そして、意外な人物による予想外の展開と更に思いがけない幕切れ。自然と人に勧めたくなる、本当の傑作推理物だと思います。
棒読み気味のセリフ、昔風のストーリ展開、当時をしのばせる効果音、地方の観光地で聞くような口調のナレーション。。。でもきっと、当時は、これが先端だったのでしょう。今年公開の映画だって、35年後に見れば。。。
ところで、タイトル「成熟」と話の内容が一致していません。一応、結婚、妊娠、農家の跡取り問題を話の軸にはしていますが、全然いやらしいシーンはありません。当時の宣伝ポスターの画像もDVDにあるのですが、それには、上半身裸で胸を手で隠して田んぼでたたずむ関根恵子さんがいます。でも映画にはそんなシーンは全然ありません。(まあ、外側だけでも当時の関根恵子シリーズに合わせたのでしょう。私は他の作品は知らないのですが(笑))
これを見ると、昔の高校生って、うーん老けていますねえ。昔が老けているのか、今が幼いのか。。。ほかの同年代の出演者と比べると、篠田三郎は「飛びぬけた存在」、関根恵子は「1970年に、10年くらい先の時代の高校生を連れてきた感じ」がしました。んー、彼らは際立っています。それから故 伴 淳三郎が脇を固めているのもポイントです。
それなりに楽しめましたので星4つとさせていただきます。
またフィルムの質?が学生映画のノリでそうゆうのが好きな方も楽しめると思います!!
このDVDを心待ちにしていた私ですが、私には本編のストーリーがちょっとわかりにくく、理解するのに時間がかかり、
思い浮かべていたのものとは少し違うものでした。
けれど、特典映像の出演者インタビューや、メイキング映像などが結構面白かったので、買って良かったと思っています。
あっ!あと特典のパンフレットに『山羊汁』の作り方が載っています。あまりおいしそうには見えませんでしたが、興味のある方は、作ってみては・・・?
この映画自体もどこか懐かしい駄菓子屋の店先のような色を感じさせます。そして,20世紀最後を飾り,これまでの大林映画に出演してきた役者さんたちが,あちらこちらで顔を出し,総出演という感があります。誰がどこに出てきているか,よく探してみる,そんな楽しみ方もフアンにとってはできるでしょう。
「雪山」には、監督独特の雰囲気があるばかりで、おもしろくない(迷作「パラサイト・イヴ」の監督だから然もありなん)。「結婚シミュレーター」なんて、いい男でもない柏原が、アツアツカップルをこってり演じているだけだ。少なくとも恋愛ものが好きではない人には、退屈だ、見るに値しない。
どうしても買いたい人は、期間限定生産という、この廉価版を買うのが賢明だろう。
それから、このDVDを観ると、豪華な芸者の世界を堪能することもできます。美しい着物を観るのも楽しいですし、芸者の芸やら、飲み会ゲームもなかなか興味深かったです。昔から、飲み会ゲームってあるんですね、知らなかった。
コメディー ということらしいが 余りに過剰なセリフと映像で 誠に申し訳ないが 森田のひとりよがりとしか言いようが無い。とんねるずの映画初主演というのは悪くないし 小林薫あたりは 頑張っていると思うが 正直評価しようと思っても ここまでである。
それにしても 松田優作を失ったという日本の悲劇の一端を 森田も担っているとしか思えない。「家族ゲーム」も「それから」も 松田優作なしでは想像出来ない映画であることを思うと、森田の失ったものは大きい。そうして それが 邦画界の損失にすらなっている。
この映画を映画館で見終わって いささかぼう然としながら映画館から出てきた20年前の小生にしても それから今に至る迄 森田が低迷を続けるとは思っていなかった。
衰退する日本映画界から新しい才能を輩出する。そのための舞台を提供する。ここから本作の監督である利重剛や助監督の青山真治をはじめ、多くの人間が表舞台に登場していった。
WOWOWが目論んだ意図は達成されたのか。WOWOWそのものが、IT革命を起爆剤としたメディア革命のなかで、これからの方向性に苦慮している現実を考えると、すでに過去の出来事なのかもしれない。
しかし、本作には刻まれた濃厚な時代の香りを感じることができる。中谷美紀演じるキョーコには、アイデンティティ不安の90年代という時代が濃厚に匂い立ってくるようである。
「BeRLiN」というスカしたタイトルも同様。ストレートに表現できないもどかしさに満ちている。
風俗の話ですが、セクシーな話ではあまりないです。主役の女の子の痛みを感じるとともに、好感を持ちました。いいと思います。フィルムの短さも、ちょうどよい感じでした。
タグ : ドラマ
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