流れるようなサイバーR&Bサウンド。車、お金、ショッピング、男、セックスの世界がくりひろげられる抒情的ビデオ。テキサス出身のデスティニーズ・チャイルドは特に新しい領域を開拓してきたわけではない。しかし、『プラチナムズ・オン・ウォール』はキャリアの頂点にある彼女たちをとらえ、華麗さ、生意気さ、氷のようなクールさを魅力的にみせることにおいて、彼女たちは最強であることを証明してみせた。ある評論家の2001年の言葉を要約すると、“ここはデスティニーズ・チャイルドの世界だ。我々はそこに住まわせてもらっているにすぎない”。1997年のじわじわ燃えあがり、じらすような最初のヒット曲「No, No, No (Part 1)」から始まり、フォクシー・トロットの「Bills, Bills, Bills」(TLCの「No Scrubs」のように、だらけた男どもをひるませるような攻撃)などを収録したビデオ・クリップは、本当に豪奢な内容だ。ほとんどフレームごとに衣装替えをしているかのよう。しかし、このグループが一番魅力的にみえるのは、リーダーであり、本物のスターであるビヨンセ・ノールズが自分らしさを少し前面に出そうとしている「セイ・マイ・ネーム」のようなビデオだ。特典の“バイオグラフィー”は、彼女たちの急激なスターダムへの軌跡や度重なるメンバー・チェンジを生々しく伝えるものではなく、大量のTV出演やプラチナム・セールスの数字をテキストのみで退屈に並べたものなのが残念。(David Stubbs, Amazon.com)
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